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コロナの流行が止まらない

[2023.08.01]

https://www.pref.saitama.lg.jp/b0714/surveillance/ryuukou.html#adeno

埼玉県の感染症情報による、ヘルパンギーナの流行はピークアウトして、RSも何とか下がってきたがまだ例年より感染者数が多い。いわゆるプール熱は、例年通りで多いとはいえない。手足口も流行というほどでもない。

外来の印象は、コロナは毎日検出される。即ち流行が続いている。

インフルエンザは、毎週検出される。

ヒトメタニューモウイルスは、局所的に同じ幼稚園、保育園から多く検出されるが他地域同時に陽性が増えるというほどでもない。

RSウイルスは一時より減ったが、昨日陽性あり。手足口病、ヘルパンギーナは多いとは言えないが診断することがある程度。

ヘルパンギーナは、激減。ウイルス性胃腸炎は2週前にピークがあったが現在は減っている。胃腸炎症状でも、インフルエンザやコロナが陽性となる場合があるので念のため検査している。咽頭痛や倦怠感で食欲不振や嘔吐するケースも多い。ウイルス性の風邪で下痢することももちろんあるので、下痢だけで決めつけると診断にたどり着かない。

 

そもそも、小児科では原因ウイルスを特定する必要が無いという診療報酬上の流れがあることは前ブログで紹介した。幼稚園、保育園、放課後デイ、医療的ケア児が利用する重症児デイサービスの嘱託医をライフワークにしている私としては、関連する子どもたちの施設がより安心してご利用できるように積極的に感染症検索を行い、正しく診断、必要に応じて隔離、適正な時期に予防接種(職員への予防接種なども含む)を推奨し、時には出張して予防接種(インフルエンザなど)を実施している。

地域医療における小児科の役割というのは、大学や病院では学べない。1人の医療的ケア児、1人の園児に対して何が必要なのかを一つ一つ調べればやることはシンプルになる。あい小児科が今やるべきことは、コロナの検査・PCR検査です。何しろ、埼玉県は全国有数の感染拡大地域です。子どもたちの間で流行する前に食い止められるか、放置してクラスターを連発するかは私たちにかかっていると言っても過言ではない。夏休みだから患者が来ない?今、空いているから検査を待たずにできるので、疑ったら早めに検査してみてはどうか?

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