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10月に入り、まだ陽性者が出ていない。

[2021.10.14]

営業日毎日発熱外来を実施し、PCR検査をしている。

10月に入ってから、あい小児科では新型コロナウイルス感染症が発生していない。8月、9月は、毎日陽性が出たことを考えると劇的な変化である。検査数も一桁になる日が多く、一気に10分の1まで減少した。検査数の減少は、経営危機につながる。発熱外来は今、持続が困難なほどの運営危機だ。感染症が制圧されつつあるのは良いことだが、正直この変化に思考が追いついていかない。発熱外来で、予防接種をやるわけにもいかない。

日本全体を見ると、様々なコロナ対策がようやく結果を出した。今日コロナ患者が発生しても直ちに隔離、ホテル療養、入院という流れになり、入院後抗体カクテル療法など速やかに治療が進んでいるのだろうと想像している。正直、陽性の方々がどのような経過をたどっているかを追跡することは保健所にしかできていないので解らない。

コロナ対策を診療の軸としていると、感染者数が減ると同時に仕事が減って窮地に追い込まれる。発熱外来は、感染が収まれば患者数が減少し、売り上げも減少する。しかし、人件費や設備費等の支払いは継続することになる。発熱外来を急に一般外来に変更するわけにもいかない。重症病棟なども、空床が続くと変更せざるを得ないだろう。運営するの非常に難しい時期に入った。感染症の医療は非常に難しいことを実感している。

気まぐれなウイルスに惑わされているのは、医療者も、医療を運営する側も同じです。感染対策、医療体制の充実させるには、蔓延していない時期にどんな支援、準備をするかにもかかっている。発熱患者がいないときに赤字が出てしまえば、閉鎖して他の診療に軸足を移すことを考えなければならないのかもしれない。

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