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草加は、少なくとも学校での感染が増えていない。

[2021.09.20]

9月20日yahooのトップニュースに、8月の自宅内感染増加と9月の学校クラスターについて掲載があった。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6404913

トップニュースである。ちょっと違和感を感じた。

 

9月19日(日)あい小児科は、草加市の休日診療当番だった。7割程度が小児科対象、3割強が内科。

39人のPCR検査を行い、5人の陽性者を確定した。中学生が1人、その他は大人。

点滴は、子ども2人、大人1人。普段の小児科外来とあまり変わらない。胃腸炎の症状増えているのが最近の印象。

少なくとも、草加市の休日当番において子どもの受診は大人より多かったがコロナは少なかった。特に9月からの学校再開は、新型コロナウイルス感染症増加に影響していない。朝日新聞埼玉版の私の記事を多くの方々が読んでいただき、感染対策を実施してこのような結果になったとしたら取材を受けた甲斐がある。

今、あい小児科では草加市にお住いの子育てママ・パパ優先接種を実施しており60人に1回目の予防接種を実施した。もちろん、草加市の予防接種事業は予定通り実行しており、週200人以上のペースで実施している。優先接種枠を加えると、週300人程度の週もある。追加接種は、休診日などに設定した時間外対応です。

あい小児科は、毎日その日のうちにPCR検査の結果を出している。最終結果が出るのは夜間になるので連絡は、翌日対応としている。PCRセンターを設立して1年が経過した。ほぼ毎日検査を行い、6000人分の検査を行った。検査を受けに受診していただいたから、結果が出せる。見えないコロナが見えてくる。見えたこと、解かったことはできるだけ情報発信するように心がけている。個人情報というより、地域で共有されるべき情報だと。

 

私たちは医療者なので、診察するのは仕事です。

一方、感染の恐怖にさらされながらPCR検査を受けに受診される患者様がいらっしゃるから私たちは検査ができます。陽性となった600人以上の方々は、法律で隔離を強制されます。陽性となった人や同居するご家族の皆様が、入院、宿泊施設、自宅療養などで感染防止して頂いたおかげで草加の子どもたちを守ったといっても過言ではない。隔離、自粛して頂いた方々への感謝すべきである。コロナウイルスから草加を、日本を守っているのは、感染者としてウイルスと闘いながら隔離生活をされている方々です。医療者が治療しているのはごくわずかな重症者だけ。軽症、無症状、濃厚接触者で隔離され、我慢されている方々への配慮、感謝にかけている。それに気が付くべきだ。できることなら、隔離生活で失った時間や、賃金なども保証されることが望ましい。そういった支援に対しては、議論されていない。残念なことだ。自粛したら給付金が出るようにするのも、良いアイデアだと思う。ワクチン接種でお金を配るのも良いが、診断され隔離・自粛を強制するのだから本来は法律で保障すべきではないか?(と言っても私は法律家ではないので詳しいことはわからない。)

小児科がPCR検査をしたところで、子どもの治療薬はない。感染した子どもたちに対しては、無手だ。陽性の子どもたちに投与できる有効な治療薬は無い。インフルエンザは、ワクチンも経口投与できる薬もあるので取り組みやすい。コロナは、潜伏期間が長く、処方できるお薬がない。できることは、隔離と予防接種のみ。

草加では、9月の感染爆発は避けられた。これから先は、感染者数が減り、クラスターも減る。減っている間に、予防接種率を高めることに集中すべきだ。10月になれば、インフルエンザワクチンが納品され、接種が始まる。それまでに、コロナワクチンは希望される方々全員が接種すべきである。コロナワクチンは、2回接種で効果を発揮する。初回接種から十分な効果がでるまで6週間程度かかると考えると、10月までに接種を終了しなければ、冬のカゼシーズンに対する予防効果は減弱すると予測できる。

天気が良い日は遊びに行きたいだろうか、遊びに行く前に、大事な受験シーズンのために、今のうちに予防接種を受けた方が良い。そして、コロナウイルスに感染して隔離・自粛して頂いた皆様に、感謝の意を示す必要がある。隔離・自粛して頂いた皆様のおかげで、ウイルスが減ったのだ。

報道、メディアは、方向性を少し見直した方が良い。

リスク承知で未知のmRNAワクチンを接種した人と、感染して隔離・自粛した人たちの時間を犠牲にして今がある。カクテル療法や、エクモはほんの一部だ。

 

 

 

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