コロナの感染源は、大人である。
東京都の陽性者数が激減している状況の中、当院の陽性者数、陽性率ともに減少傾向が続いている。概ね通年の平均値まで落ちてきた。ただし、ゼロではない。家族内感染は、続いている。不思議に子どもたち同士での感染という事例は、ほとんど記憶にない。不思議。保健所は全部データがあるのだから、もっと公表すればいいと思うのは私だけなのだろうか?
大人から子供へ、先生から生徒へという感染の流れは全く変わっていない。
学校でクラスターが起こらないことを不思議に思わなくなった。注意すべきは、大人だ。これだけは、ハッキリした。飲酒を解禁することが良いかどうかは、科学的なデータ、大人から子供へ感染を広げているというデータを十分考慮してから判断したらよい。お酒で緩んだら、どうなるかは明確です。気を緩めたら、感染が広がることも容易に想像できる。
子どもに感染させているのは、親や先生たちだというこを忘れないように。
医者が感染を広げたらひどく言われるのは間違いないから、私たち医療者はこの一年生きた心地がしなかった。子どもたちと接する機会が多い大人は、少し自分たちのことを振り返る必要があるだろう。子どもを守るために、私たちは予防接種をする。明確な理由があり、そのためのリスクは承知の上だ。それが嫌なら仕事をやめた方が良いだろう。他の仕事をすればよい。
小児科で診療しているが、二年近く乳幼児の体を素手で触っていない。今後も、手袋の使用は続くだろう。しかし、家族の中でそれは難しいと思う。
そういう世の中になったのだろうと思うしかない。