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休校が多発している。

[2023.09.27]

子どもの感染で注意喚起 官房長官(時事通信) - Yahoo!ニュース

「プール熱」患者数、過去10年で最多 大阪、福岡で警報レベル(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

コロナが収まってきたと思ったら、インフルが流行りだして最近はなぜかアデノ、溶連菌が増えている。

アデノは2週間前から先週がピーク、溶連菌は今週から急に増えだした印象がある。小さな流行だが、手足口病や、水痘も発生している。

あくまで個人的な印象だが、これまでの経過からするとブログに書くようになるとだいたいそのような流行状況になってくる。定点観測は週単位だから、どうしてもやや遅れる。

数として多いのは、秋の花粉症と喘息発作だろう。

予防接種の前に、聴診すると熱が無いのにwheezingが聞こえることが増えた気がする。喘息と診断されていなくとも、気管支炎の既往がある子どもの咳が気になったら小児科受診を薦める。ただし、抗アレルギー剤やかぜ関連の去痰剤、吸入薬は、薬局の在庫が枯渇しているとの情報もあり診断したところで、有効な治療ができない場合があるので御了承ください。現在、十分な投薬加療ができずに制限した中で診療しています。小児科だけの話でもありません。

今できることは、インフルエンザ予防接種を今すぐやること。既に流行しているので、インフルエンザの後遺症で最も重篤なインフルエンザ脳症を発生させないためにお金払ってでも予防接種をすることが子どもたちを守る唯一の手段だ。

私は、障害児の福祉施設の嘱託医を担当しているので感染症が重篤化して脳症に発展し発育の遅れや生涯にわたる障害を持った子どもたちの療育を支援している。療育という言葉を作ったのも、医局の先輩だ。医療的ケアを法律化したのは、あおぞら診療所の前田先生。それぞれ活動する場は違うにせよ、予防接種が大事なことに関して疑う余地はない。子宮頸がんワクチンしかり。

あい小児科は、インフルエンザ予防接種を低額で提供する取り組みを今年も続けている。しかし、診療報酬改定や仕入れコストの上昇などを鑑みると来年からは値上げせざるを得ないかもしれないのは残念だ。その前に、草加市がインフルエンザワクチン助成を高齢者だけでなく子供も対象にすれば我々小児科の負担は減る。山川百合子市長は、東京都が助成している子どものインフルエンザ予防接種助成をなぜ決断できないのだろうか?今度聞いてみるか?誰か聞いてみて。

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