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埼玉県からの通知が衝撃的だった件。

[2022.07.22]

【参考】1952-2号

【事務連絡】新型コロナウイルス感染症の感染急拡大時の外来診療の対応について

通知(診療・検査医療機関)

この通知を見ると、PCRはもはや必要ないと断言している。つまり、簡易検査の結果がわかるスマホの写真を見せれば、コロナと診断せざるを得ない。性善説の中で成り立っている健康保険による医療は、不正しないというのが原則で運用されている。

この通知を見ると、各自で抗原定性検査キットを入手して検査。陽性ならば自主的に自宅療養。重症化するならば受診。そして衝撃的だったことは、自分で検査して療養した証明書を自分で作成できる。そしてそれを民間の保険会社は、正式な書類として認めなさいという内容も見て取れる。

つまり、受診なしに、自己申告で、休業や補償を受けられるという事になる。逆に言うと、コロナの診断に医師の役割が無くなったことを意味する。つまり、私に死ねと言っているようなものだなあと。いずれ宣告されるとは予想していたが突然来たので少し戸惑った。PCR検査も終わりが見えてきた。

どれだけ正しくできるのか疑問だが、暫定的だとしてもかなり画期的、合理的なやり方ではあるが、不正にどう対処するのだろうか?うがった見方をすれば、国民全員7日間、合法的に自宅療養という名の休日が取得できるシステムだと思う。医師による診断をスキップした制度が、どれほど通用するのかどうか見物だ。

さて、どうなることやら。

とりあえず、抗原検査キットは5000回分ぐらい保管するつもりで準備した。発熱外来を止めることはしない。PCR検査は、どこかで無くなるだろうと思う。確かに、コロナ陽性の子どもに出せるコロナ治療薬が無いのだから、小児科受診しなくても解熱剤だけ薬局で買えばよいという方法も一つ手だ。タミフル、リレンザ、イナビル。そんな薬が開発されなかったため、もはや受診する必要がないという状況になったのだろう。子どもに投薬できるコロナ薬が出なければ、小児科医はコロナに興味を示すことはないのかもしれない。

発熱外来で、抗原検査とPCR検査をやっているが抗原検査の検出率はやや落ちる。抗原検査陰性でも、PCR検査で陽性と判定できることは稀ではない。特に家族内の濃厚接触者、発症初期の方の検出においては、抗原検査よりPCR検査が優れている。といっても、数日待てば抗原検査陽性となるのだから、数日待てばよいという話でもある。発熱外来で、抗原検査キットを無料で配るようなことを岸田総理が松本先生に相談しているようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c501435fde02433d990dbe70b171836a7f273fff

記事になるぐらいだから、8月には実現するだろうと思う。

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