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ラゲブリオを確保せよ!

[2022.07.27]

医療崩壊しているのは沖縄だけだ。受診困難は、医療崩壊ではない。無料の医療に群がっているだけの話だ。

健康保険医療で救える命が救えない状態を医療崩壊と定義すべきだ。

受診困難な現状は、政治の責任、つまり葬式の準備に忙しい岸田首相の責任だ。政策上、現場の混乱を導いている。不要な検査が増える理由は、政府が無策だからだ。アベノマスク並みの思い付き発言だけでは、状態は改善しない。そのうち、第七波も収まる。残念ながら、政策も夏休み状態だ。インフルエンザと同じ対応にすることで医療機関と保健所の負担は大幅に減るのは明らかだ。政策を変えられないなら、政権を変えるしか選択肢が無い気もするが国民が選んだのだから受け入れるしかない。

もう一つ言うと、岸田総理は就任時に国産のコロナ内服薬を政策の一つとして掲げたが未だ実現していない。責任問題にはならないのだろうか?まだ、菅元総理や河野元大臣の方が仕事が早かった気がするのは私だけだろうか?

開業医にとって、コロナで重症化を防ぐ唯一の方法はラゲブリオだ。ラゲブリオはそもそも、小児科では使えない。だからコロナのことで小児科をテレビに出すのはそろそろ終わりにすべきだろう。視聴率を気にしすぎだ。ラゲブリオ以外のコロナ治療薬は、専門医療機関での対応なので、一般開業医にとって現実的にはラゲブリオだ。ラゲブリオが医療崩壊を防ぐ防波堤であることは間違いない。

軽症の若者の検査など優先すべき事項ではない。生きるか死ぬかの瀬戸際となる高齢者やハイリスクの方が陽性と判定される現場において、ラゲブリオが無いと私たちはコロナと診断しても無手の状態だ。第1波と同じ医療崩壊が起こる。

予防接種は、第一の防波堤だ。ただ、感染拡大期に即効性は見込めない。これまでやってきた防護策の一つだ。自分の意志で接種を拒んだ人は、リスクを負っていただきたい。

一般開業医にとって、コロナ治療薬はラゲブリオである。パキロビットパックは、まだなじみがない。https://www.mhlw.go.jp/content/000968302.pdf

厚生労働省の公表しているラゲブリオの使用状況と、コロナ患者数を見比べてみればいつか不足する日が来ることは容易に予想できる。私の感覚では、薬局のラゲブリオ在庫は5人分程度だ。拠点ならまだしも、地域の薬局には数人分しか配備されていない。つまり、高齢者やハイリスク患者が10人以上陽性となる状況となれば、処方箋を書いても薬が無いという事態が起こる。結果は、中等症、重症へ移行する確率が高くなると見込まれる。それが続けば、まさに医療崩壊となるだろう。

今大事なのは、軽症者の診断ではなく、ラゲブリオの確保と適正な処方だ。診断して、酸素飽和度が下がっても、「薬が無ければあの世行き」となってもおかしくない。ラゲブリオという防波堤が決壊した時、まさに地獄絵図と化す。あまり想像したくないなあと思っているが、八潮市内でもギリギリの日が数日あった。医療関係者や薬局が夏休みを取るこれからの時期、いつ防波堤が決壊してもおかしくない。

 

今、一番必要なのは検査キットではなく、ラゲブリオだ。

 

追伸

医療崩壊は沖縄だけと朝ブログに書いたのですが、その日の夕方には大阪もかなり危ないという報道がありましたので訂正します。大阪もラゲブリオ足りなくなってるんじゃないですかね。予防接種とラゲブリオで重症化を止められなければ、いずれ病床は埋まる。病床使用率は、そうやって予測すべきだ。高齢者に重点を置く措置は間違っていないが、お願いレベルの政策は、無策に等しい気もする。東京も続くのではないかと心配している。埼玉はそもそも入院できないから、重症化したらあの世行きだと思っていた方が良い。以前は、県の北の方の病院で治療されていたことを思い出した。埼玉は感染の主体がさいたま市と南部だから、その地域の病床は直ぐ埋まる。東部は、そもそも病院が無いので入院するなど期待しない方が良いと私は日々感じている。ましてや、足立に搬送など、コロナの場合は難しいのではないか?

【速報】大阪府「非常事態」 独自のコロナ警戒レベルを最高に引き上げ (msn.com)

 

私にできることは、高齢者にウイルスが広まることを防ぐために、お子さまのコロナを迅速に診断して隔離することと、ラゲブリオ投与だけだ。それ以上は期待しないこと。検査はこれまでにないペースで実施している。

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