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ポストコロナ時代の発熱外来は、カオスだ。

[2023.05.25]

マスク義務が無くなり、発熱患者が徐々に増えつつある。

以前は、ほぼコロナかそうでないかだった。冬場は、コロナか、インフルのどちらかだった。

春になり、どちらでもないカゼが多くなり、4月ぐらいから2歳未満で重篤化するRSウイルスが流行り始めた。RSウイルスの抗体注射療法の対象者に連絡して、5月から注射を開始した。昨年は7月、それ以前は8月か9月だったので、だいぶ前倒しになっている。ただ、RSウイルスは本格的な流行という印象までは至っていない。

問題なのは、5月中旬から夏風邪として有名なヘルパンギーナと手足口病と思われるお子さまが受診されるようになった。更に、今日インフルエンザA型が確認された。5月後半に、インフルエンザ感染などを診断することは珍しいのではなだろうか?5月はあってもB型だというのが定番だ。A型インフルエンザがまだくすぶり続けている。今年は一年中インフルエンザの検査キットを使わなければならないのだろうか???

つまり、冬のカゼ、夏のカゼが同時に発生している。テレビやネットの報道では、WHOがコロナの再流行を注意喚起していたり、中国は6月にコロナ流行のピークが来るなどと情報を発信している。草加八潮ではコロナが再流行という兆しはないが、今でも時々コロナ陽性となる事例は出ているので、コロナが収束したとは言えない。減ってはいるが、抗原検査も防護服も発熱の診察には欠かせない。

幸いなのは、発熱の診察が殺到している訳ではないので比較的しっかり検査や診断ができている。診察や検査ができずに明日に持ち越すなんて状況にならないことを祈るばかりだ。

街では半袖なのにインフルエンザなんて、私たちの頭の中をリセットしなければならないようだ。確かにコロナの流行は未経験だったが、ポストコロナも未経験なのだ。更に麻疹が確認されているので、小児科外来は緊張感が増している。1歳未満は、麻疹ワクチン(MRワクチン)を接種できていない、ナイーブな状態です。埼玉県で麻疹が確認されないことを祈っている。コロナの恐怖が終わったと思ったら、はしかを含めたカオスな状態の対応に迫られている。

MRワクチンは、多少大目に在庫を確保しておいた。スタッフの抗体検査(麻疹、風疹、水痘、おたふく、B型肝炎、C型肝炎)を現在準備中である。

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