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インフルエンザを忘れないように。

[2023.01.14]

木曜日午後より、発熱外来が急に減りました。良い傾向です。

しかし、東京都の感染状況を見てみると地味にインフルエンザが増えています。

草加八潮でも、インフルエンザが検出されてます。共通テストを控えた受験生だからといって、ウイルスが避けてくれることはありません。暴露すれば、感染します。

インフルエンザが2年間流行しなかったため、自然免疫も期待できず、予防接種の接種率も低いと予想されます。(今シーズンはワクチン不足にならなかったことを考えると接種数が明らかに減っている。ワクチン在庫は昨年と同等。)予防接種という最大の防御を行った家庭や集団にインフルエンザウイルスが入り込むと猛威を振るいます。

インフルとコロナの違いは、潜伏期間と頭痛でしょうか。咳もインフルがやや多い。

簡単な見分け方は、家族全員一気にかかるのはインフルが多い。コロナは潜伏期間があるので多少ずれる。

 

今日、皆さんにお知らせしたいのはコロナ・インフル同時感染です。

同時に抗原検査が陽性になる事例は、幸いまだありません。しかし、家庭内にコロナ、インフル同時感染はしばしば見られます。目立つのは、コロナウイルス感染直後のインフルエンザ感染です。コロナの療養明け、あるいは療養中に再度発熱した場合はぜひ再検査をしてください。

因果関係等々は開業医には解りかねますが、コロナ感染後2週間以内にインフルエンザに感染することは良くあると思ってもらってよいと2万人以上PCR検査をしているPCRオタク医師からのアドバイスです。

もう少し言えば、ウイズコロナ時代のためか、ワクチン接種が進んだ結果か解りませんが、PCR検査でウイルス量が多くないコロナ感染が見受けられます。簡単に言うと抗原検査は陰性、あるいは陽性かもしれないほどの薄い線程度だが、PCRではコロナウイルスのRNAが微量に検出される事例が目立つようになりました。予防接種の効果でウイルスが増えないのであれば、それは効果でしかない。特に症状がかるい場合は、予防接種の効果あるいは、感染の既往による免疫獲得の効果だと予想しています。現状、指定感染症のため軽症でも隔離療養ですが、徐々にこういった事例が増えてくると予想されます。こういった根拠が積み重なってくれば、感染症法の位置づけを変える時期が近いと考えられます。地域の皆さんも、ちゃくちゃくとウイズコロナの体質ができあがってきているのではないでしょうか。確かに前ほど怖くはありません。

しかし、リスクが高い方にとっては大変怖いウイルスです。持病がある方、高齢者の方、透析の方などは再診、追加処方、あるいは入院となることもあります。寝たきりの人がコロナになれば、肺炎に移行することは誰でもわかるでしょう。医療的ケア児・者がコロナに感染した場合も、重症化を想定しなければなりません。できることは予防接種です。

昨日雨が少し降って湿度が回復すれば、ウイルスの動きは落ちる。週末は、コロナもインフルも落ち着いてほしいがどうなるのだろうか、見物です。

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