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【他人事ではない北海道の感染拡大】

[2020.11.05]

https://news.yahoo.co.jp/articles/6c45e5556879759910938a2f0c6e346c01a89db4

先の冬から春にかけて北海道で起こった感染症の流行状況は、遅れて首都圏にもやってきた。

この冬も同じようなことが起こるだろうと容易に予想できる。3月から4月に多地域の有志で情報交換しているときに、北海道の呼吸器内科の医師の意見は大変有意義だったことを記憶している。北海道は行政トップの動きも早く、テレビでも多く見かけた。早めに鎮静できたことも記憶に新しい。果たして埼玉県や草加市の首長はどのように動くのか注目しています。北海道で春にクラスターとなった老人ホームは今どんな準備をしているのでしょうか気がかりです。

あい小児科の在宅医療部は複数の老人ホームに訪問診療を提供してきました。発熱時には往診し、看取りも行ってきた。当時抗体検査しかできなかったため、持続する発熱はコロナではないことを確認した。長い経過であれば抗体検査も役に立つことがある。しかし健康保険は使えない。後に看取りとなった認知症・老衰の入居者様は入院、搬送することなく長く過ごしてきた施設で見送ることができた。

幸い、あい小児科が在宅医療を提供している医療的ケア児や老人ホームなどでの新型コロナウイルス感染症は出ていない。(発生届は外来のみ)ただし、第二波(第三波というのかはわかりません)も面会禁止だけで乗り切れるのかどうかは解らない。新型コロナウイルス感染症となれば、隔離、入院になるのだろうが満床、認知症など合併症があり入院できないと断られた場合どうなるのかと言えば居室で看取ることになるだろう。受け入れ先が決まることを祈るしかない。(つまり行き先は無いと覚悟して、感染したら自然治癒することを支援するか、看取るのかの二択になる。老人ホームで人工呼吸器もエクモも使えない。)

今は、PCRできるので感染疑いで長く療養支援することは無くなった。

あい小児科は、新型コロナウイルス感染症の有無に関して白黒つけることができる。

無論陽性となった場合は、保健所や感染症指定医療機関に委ねることになる。あい小児科ができるのはPCR検査だけ。白黒ハッキリつけることがクラスター潰しとなる。

季節性インフルエンザワクチンが不足しており接種が進まないことはマイナス要因の一つです。介護職の全員に接種するほど潤沢なワクチン在庫が無いのが現状です。今、待ってもらっています。本当にワクチンが手元にない。残り少ない、限りのあるワクチンがあったとして、これから接種する予定がある子どもたちの二回目のワクチンを、高齢者に回す必要が出た場合皆様ならばどちらを選択しますか?今、そんな状況です。

予防できる病気は予防することに全力を挙げるのが当法人の基本理念。しかし、ワクチンが手に入らないと予防は防護具や手洗い、隔離などを徹底するほかない。いよいよ、本格的に感染症の準備に入らなければならない時期になりそうです。感染症の拡大は遅らせることができるなら遅れてほしい、、、。

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