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麻疹は、思ったほど増えなかったが、、、

[2023.06.11]

麻疹は、幸い新規感染者の登録が増えていない。

潜伏期間が長いので油断はならないが後2週間ぐらいは注意深く観察する必要がある。流行の原因は、渡航(観光も含む)が多くなったことによる輸入感染症の増加が原因と考えられているそうだから、今後もウイルスの流入は一定数あると考えた方が良いだろう。日本としては、ワクチン接種、予防接種の接種率を高める対策を取るしかない。今更鎖国する政策は取れない。

5類移行に伴う感染対策の変更により、子どもたちの中では感染はカオスな状態が続いている。今、多くの感染症が地味に増えている。季節性という言葉が全く当てはまらない状況。

RSウイルスの流行は留まるところを知らず、インフル、コロナの感染者も上昇中。

RSウイルスは、2歳未満では、入院相当まで悪化することもあるので乳幼児には注意が必要だ。

一番多いのは、胃腸炎。アデノウイルスも、溶連菌も出ている上に、ヘルパンギーナが増えてきている。リンゴ病(伝染性紅斑)、水痘(水疱瘡)は流行っていないが、水疱ワクチン未接種であれば水疱瘡ウイルスは、水疱ウイルスは大人がキャリアである場合が多い(帯状疱疹として発症する)のでいつ感染してもおかしくはない。外来の印象と、統計的なデータ報告の相関性は高い。統計学的なデータでは手足口病の流行は無いはずだが、外来では既に経験している。なんでもありな状態だから、あとからぽつぽつと出てくることも想定しなければならないだろう。

幸い、コロナも重症化する傾向は少ない印象だがラゲブリオの副作用で薬疹が出たケースを経験した。リスクが高い方でラゲブリオ投与は妥当なのだが、残念ながら薬疹の為治療は中断せざるを得なかった。

ウイルスの治療法は意外に少ない。

つまり、ワクチンで予防するのが妥当だ。

今一度、母子手帳を見直し、子どもたちや自身のワクチン接種歴を確認するか自費で抗体価を計ってみると良い。

あい小児科、あい小児科クリニックではスタッフの抗体検査を毎年実施して、必要であれば追加の予防接種を実施している。

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