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今週は、いまだかつてない感染者数となる。

[2022.07.19]

予想通り感染爆発が始まった。

昨日の数字を見ると、今週水曜日、木曜日には東京で3万人近くの感染者が出るだろう。それ以上になると、検査体制の限界を超え横ばいになると予想される。しかし、実際の感染者はまだまだ増える。インフルエンザ並みの流行り病が夏に発生することになる。連休明けの今日は、発熱外来の予約が取れなくなると予想している。医療機関は、ある程度処理能力に限界がある。試薬や検査キットの確保も大変だ。

 

幸いなのは、重症化が少ないこと。インフルエンザよりは多いようだが、かなり少ない。風邪から肺炎になる可能性が高い85歳以上や肺の病気、糖尿病(すべての感染症にリスクがある)、腎臓病などを抱える人は今すぐ予防接種を追加して免疫を高め重症化を防ぐ必要がある。更に、流行期に備えるほど特効薬のラゲブリオの備蓄がない(正確に備蓄が公開されていないが、すべての薬局で調剤できるわけではないし、院内に備蓄を備えられていない)。

 

週末の休日診療所は、3人に2人はコロナ陽性だった。学級閉鎖されている小学校から発熱者が来れば、まず間違いなくコロナだ。胃腸炎の症状が出ている場合は、コロナではない場合も多い。食中毒も少なからず出ているようだ。(夏休みは、食中毒も多い。)

 

ワクチンは、感染防止には効果がない。つまり、ワクチン予防接種は重症化予防が目的だ。変な自信を持っている人は、改めた方が良い。予防接種や、過去にコロナに感染した人は、比較的短期間、かつ軽症で経過するのがBA.5の特徴だ。発熱、頭痛、咽頭痛、倦怠感がそろえば、まずコロナと思えばよい。検査できなくても、重症化しないから無理に病院を探す必要もないだろう。緊急事態宣言が出ていなければ、入院措置とならない軽症者であれば、隔離・自宅療養・出勤停止などの制限に義務や罰則はない。つまり、症状が軽くて出勤できる場合出勤しても罰せられない(法律上の話)。会社の規則や同僚に何を言われるかはわからないが、休んで困るのか、感染させられて困るのか自分の会社や学校などに確認するとよい。インフルエンザと同じだと思えばよいだろう。咳もない、熱もないコロナ患者が日本国中に増えた場合、インフラに支障をきたさないためにある程度ウイズコロナとしての対応が求められる。

 

医療関係者の私も、3回目接種後半年以上経過しているので免疫効果はほとんどないと自認している。診察にN95マスクは欠かさない。でも、いずれ罹ると思っている。その時、初めての夏休みが来るので、少し楽しみでもある。PCRができないと草加八潮の感染者数が相対的に減るかもしれないから少し残念な気もする。PCR検査室は私以外使用していないので、熱が下がれば作業はできるのでのんびり夏休みとはならないかもしれない。

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