感染拡大の兆し
新型コロナウイルス感染症に関してあい小児科が最も注目しているのは、連日報道される東京都の新規感染者数だ。これまであい小児科PCRセンターの検査実績と非常に類似した経過をたどってきた。感染拡大、収束の傾向も東京都の新規感染者数の動きから予測することができるのではないかと考えて注目している。
12月10日(金)25人。おや???っと思った。そして増加の傾向が一時的であることを祈った。そして再び、14日24人。前週より5人増加。続いて翌日29人、30人と明らかに感染者数のベースが上がった。
検査体制は以前に比して充実しており、疑いがあれば速やかに検査ができる状況で感染者数が少ないことは、デルタ株の感染は概ね収束したと考えていた。あい小児科でも10月から現在まで、2人(11月)の陽性者しか出ていない。12月は、いまだに陽性者ゼロが続いている。今週に限って言えば、新規感染者数が爆発的に増えることはなかった。しかし、昨日木曜日にオミクロン株感染者の情報と、濃厚接触の可能性についての注意喚起が出た。日本から出国した外国人が、オミクロン株に感染していた事例の報道まで出た。これだけ検査体制を充実させても、見えてない部分が多くあるのだろうと推察した。
医療関係者は、ブースター接種の接種券が配布され、実施され始めている。私は、来月接種予定で数日前に接種券が届いた。新型コロナウイルスワクチンの予防接種枠は、がら空きだ。できれば早く接種券を配布して、接種を前倒しにしたい。予約枠が空いていると、キャンセルや6の倍数にならない日には必ずワクチンが廃棄される。現状を鑑みれば、前倒し接種を進めるべきだ。そして疑いがあれば早めにPCR検査、陽性者確定、濃厚接触者を含めた隔離。そしてワクチンのブースター接種。今すぐ始めないと、今年の正月の二の舞になるかもしれない。
あい小児科PCRセンターは、12月29、30、31日、1月3、4、5、6、7日に発熱外来、PCR検査を実施する予定だ。人員を増やさなくて済むことを祈っている。