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保育園デビューで流行るカゼは、一段落した印象。

[2024.05.26]

4月に保育園や幼稚園にデビューした新入園児たちの間で、毎年のように感染症が流行する。

簡易検査ですぐわかる感染症もあれば、普通のカゼも多い。(アデノウイルスも、インフルも、コロナも、溶連菌もカゼといえばカゼなので検査をしない小児科も多い。なんだか、最近は小学校高学年から中学生の発熱はコロナ陽性となる場合が多い気がする。)

小さいお子様以外にも、もちろん小児科にやってくる。

毎年3~4月に咳で受診する子どもたちが一定数いらっしゃいます。カゼだと思っても咳が続くなどの症状があり、各種検査(レントゲン検査、血液検査、アレルギー検査)を行うとスギやヒノキのアレルギーが原因で気管支炎や喘息のような症状が出ていることが解った。小学生ぐらいだと、普段は気にならないが、走ると咳が止まらないような状態が続いているみたいな症状が続き検査してわかったこともある。

確かに、小学校の集団健康診査で指摘されなくても、運動時に誘発される気管支喘息もある。

今年の春に、スギやヒノキアレルギーによる気管支炎という診断に至ることも有る。長引く咳やカゼは、どこかで痛いけど血液検査をやった方が良い場合もある。スギヒノキといえば花粉症が国民病(もはや国も本腰を入れて対策を始めている)だが、子どもでは気管支喘息として明らかになることもある。対策は一緒だが、診断しない限り対策できないのでどこかのタイミングで検査が必要になる。ただ、1歳未満はあまりナーバスにならずに、毎年繰り返すという症状の場合、検査をしてもよいのではないかと思う。逆に自分から言わないぐらいの小学生たちで、春先体調がすぐれないケースなどは疑って検査しても良いのではないか。そのぐらいの年齢であれば、治療の幅も増える。逆に、季節性、アレルギーが原因の喘息であれば、飛散時期以外の喘息治療は、グレードを下げたり、休止したりできるだろう。

 

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