コロナが蔓延している。
あい小児科では、時間的、空間的に感染症を隔離して予防接種を行う体制を整えている。
予防接種の時間と、発熱外来の時間を分けている。
発熱外来は1階、予防接種は2階。
2階に感染症は無いということが前提となっている。
予防接種は予約制。発熱、かぜ症状が有れば中止、延期となる。
どんなに感染症対策をしても、感染が蔓延した状態で人が集まれば感染症を全て防ぐことはできない。予防接種は、事前の体温測定を必ず実施するので基本的に発熱している子どもがあい小児科の2階に来ることは無い。
しかし、ウイルスには潜伏期間がある。
インフルエンザなら2日、新型コロナウイルスなら3~5日、RSウイルスやヒトメタニューモウイルスは、4~7日。数日は、潜伏期間がある。潜伏期間であっても、ウイルスを排出する、つまり他人に移す可能性がある。注意が必要だ。
つまり、当日の検温だけでは潜伏期間の子どもを見分けることはできない。発症(発熱、咳)前でもウイルスを拡散しているので注意が必要だ。
予防接種後、発熱した子どもが新型コロナウイルス感染症であったということが無い訳ではない。小児科専門医が診察しても、潜伏期間に診断をつけるのは困難だ。
いま正に、新型コロナウイルス感染症の市中感染期、蔓延期にある。
どこにいてもコロナに感染する可能性がある。ましてや、保育園や幼稚園でコロナ陽性者が出ているのであれば、子どもがコロナに感染している可能性があることはもう誰でもわかるだろう。
発熱していないから予防接種できるのだけれども、感染の可能性が否定できない状態であれば予防接種を延期するようにしてもらいたい。予防接種には、生後2ヶ月の子どもが来院する。できれば、感染の可能性がある子供たちは予防接種の予定を延期してもらいたい。後から謝ってもらってもどうしようもない。予防接種会場(当院2階)でコロナクラスターが発生するのは避けたい。
予防接種を受ける人たちも少し配慮してもらいたい。インフルより、コロナやRSの潜伏期間は長いので注意が必要です。
受診する皆様の御協力が不可欠です。
安心、安全な予防接種ができるように御協力の程よろしくお願い申し上げます。