抗原検査は、とっても有用だ。
[2022.02.07]
抗原定性検査 |
PCR |
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検出感度 | 良好 | 微量でも検出可能 |
判定時間 | 10~15分 | 4時間(当院) |
判定方法 | 線を目で見る | 定量的(Ct値) |
発症前、発症初期 | - | -、あるいは判定不能 |
発症中(発熱) | 陽性(くっきり見える) | 検出 |
解熱後、軽快後 | -(うっすら見えることもある) | 検出(4週から12週) |
抗原検査の特徴は、即判定、軽快後は陰性となること
PCR検査の特徴は、感度、精度が良いこと。見逃しは少ないが、治癒後も検出するので感染者の評価には使えない。
この表を見れば、どこで何を使うかは明らかだ。
発熱して一日過ぎれば、抗原検査ですぐ判定して投薬加療。
抗原陰性、濃厚接触のスクリーニング検査はPCR。ただし、発症前の濃厚接触者はウイルスが増えていない状況なのでPCR検査でも検出が難しい。ウイルス暴露しても無症状であれば少なくとも数日は待つべきだ。慌てて病院に来ても、陰性となるので受診を控えるべきだ。安心などできるはずがない。デルタ株の頃は、5日待ってもらった。オミクロン株でも2日ぐらいは様子見た方が良い。陽性となるのは、ウイルス暴露、吸入の3日目以降だ。
大事なのは復職前、登校前、登園前検査には、抗原検査。陽性者のPCR検査は無用だ。
あくまであい小児科とまるクリニックでの検査だ。
全例、鼻咽頭スワブ検査なので安定した結果が得られる。ご自身で抗原検査して陰性となっても受診した時に抗原検査陽性となる場合も多い。検査は、医療機関で受けた方が良いのは変わらないが全員に検査するのは難しい状況にあるのは間違いない。医療機関は速やかに抗原検査の体制を整備すべきだ。抗原検査のために紹介するようなことがあってはならない。
保育園や幼稚園に抗原検査が配布される時代だ。医師なら誰でもできるはずだ。