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卒業式クラスター

[2022.03.22]

社会的な感染防護措置期間(蔓延防止措置)は終了した。確かに、感染者数は減少している。しかし、まだまだ高い。昨年10月の状況とは大きく違う。

子どものワクチンは始まったばかりで、集団的な防護効果がまだ出ていない。さらには、18歳以下の3回目接種もまだだ。つまり、子どもたちは抗体価が落ちて感染しやすい状況にあるのだろうと推察している。そこにきて、卒業式や謝恩会の練習、学ぶ機会だといいう理由で文科省がイベントを開催している。文科省の感染対策は少なくとも万全とは言えない。小学校や、中学校の先生方が毎日抗原検査をしているのかと言えば否だろう。私たちは毎日実施している。その差がクラスターを作るか、作らないかの差だ。ウイルスは見えないから、1人持ち込めば皆が感染する。時代遅れの的外れな感染対策でイベントを開催する学校行事は地獄絵図となる。小児科医の多くはコロナ対応をしない。調べもしないで感染性胃腸炎という診断をつけてやり過ごす。やり過ごしても良いのだが、心配した親が当院で検査を受けるともれなくコロナ陽性となることは1月のブログに書いたはずだ。休日、夜間診療所もコロナ検査をやっていないケースが多い。抗原検査なんか15分で終わる。なぜやらないのか私には理解できない。薬出す前に検査だろう。まだまだ子供のコロナは減っていない。

10人以上感染させたら主催者である学校は保健所から厳しい指導を受けるべきだろう。そういう学校も多いのではないか?

今、学校がヤバい。高齢者は3回目接種が進みずいぶん落ち着いた。ゼロにはならない。そんなことより、学校や保育園、幼稚園の感染対策が急務だろう。早く春休みになってほしい。

春休みになると、旅行や家族内クラスターが発生するがせいぜい数名だ。ヤバいのは、大人数があつまるところ。オミクロン株は、子どもも容赦しない。

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