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全自動PCR装置なるものがあるようだ。

[2020.12.26]

https://www.mizuho-m.co.jp/product/product_details/000555.php?iryou=1

全自動遺伝子解析装置 Smart Gene ®

RT-PCR装置購入計画をする頃に、こんな便利なものは無かった。従って、普通のRT-PCR装置や設備一式を導入しました。あい小児科のRT-PCR装置はマニュアルなので、いろいろな測定が可能です。検体は同時に94人分計測が可能で、コロナ専用のキットであれば1時間で結果がでます。(94人分の検体を前処理するのには1時間以上かかる気がする。)装置が二台あるので、分割して検査することもできる。一日200、検体持ち込みの処理だけであれば500検体ぐらい測定できる(まだ、そんな依頼は無い。)

一方、Smart Geneは、一度に測定する検体数がキットにより制限されるので器械一台あたり一日何検体できるかが決まる。恐らくたくさんの検体を処理することはできない。コストも高くなる。ただ、検査室が不要で普通の部屋でお手軽に、誰でもできる。

どっちが良いかは、医師の好みの問題だと思います。全自動だと、結果に迷うことは少なくなるだろうと思う。コンタミネーションが少ない、あるいは測定時のコンタミネーションは無いのだろう。(測定に入る前のコンタミネーションは、勿論あるだろう。)

メーカーさんも開発に力を入れているのでこれからどんどん良い機械が出てくると思います。私のところは買い替えるつもりはなく、100の単位までであれば今の設備で問題なく処理できます。ただ、100人の検体を取るのが大変だと思う。律速になるのは、機械とは限らない。私自身はPCR測定は得意なので、100の単位ぐらいであれば問題なく処理します。ただ、1人で1000人単位の数をこなすとなるとちょっと苦しいかも、、、、。コンタミネーション(汚染)しないように結果を出すのは結構神経を使います。終わった後はかなり疲労します。ただ、仲間がいれば勿論2倍、3倍の検体を処理することができるでしょう。臨床検査技師さんや、分子生物学を専攻していた方でお手伝いしてくれる方がいらっしゃれば非常勤でも常勤でも採用可能です。ぜひ、お声掛けください。理系の大学や大学院などで分子生物学の実験を行っていた方にとっては、簡単な検査です。ただ、間違えられないというプレッシャーがそれなりにあります。

検体数が少ない医療機関であれば、全自動PCRは非常に便利だと思います。

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