予想外に感染者数が下がらない
今日もPCRの依頼が非常に多かった。
2月初旬にピークを迎えたはずだが、まだ全盛期並みにPCRの依頼が来ている。今日は正直驚いた。昼間暑いぐらいなのにまだコロナが収まっていない。昨年9月の状況と全く違う印象だ。
なぜ、コロナが減らないのか?
ロシアの軍事侵攻とは全く関係がないだろう。スキージャンプのスーツ違反や、4回転アクセルで転倒したことも関係はない。昨年は東京オリンピックで柔道が圧勝したからだろうか?
違うと言えば、緊急事態宣言をやったか、見送ったかだ。菅元総理は、緊急事態宣言を出し、河野元大臣がワクチン接種を強引に加速させた。この二つが大きい。あい小児科で、子育てママ・パパ優先接種を実施し、テレビ、ラジオに出演したのは良い思い出だ。あの時は行政も、医療者も徹底的にやったから抑え込めた。
最近はどうだろうか?大阪は蔓延防止を延長するらしいが、埼玉県や東京都はどうするのか?感染症専門家は1月時点で緊急事態宣言を出すべきだと提言していたが東京は屁理屈をつけて蔓延防止を延長させた。緊急事態を出さない決断をした時点で、自然に感染が収まるのを期待していた私がバカだったのだ。見込みが甘かった。感染者数は3月も思ったほど減らないかもしれないし、一定数感染者がいることが解れば保育園、学校など人が集まる場所では検査への関心が高くなり何かあるたびに病院受診、PCR検査検査と叫ぶことが予想される。実際、コロナらしくない症状でも親たちが子どもたちをつれて小児科にやってくる。検査で陰性を証明しないと保育も、学校教育も受けられないのだ。先生方の3回目接種を促進しようなんて動きもない。学校の教員です、救急隊ですなんてことを問診するたびに心が痛むのは私だけでしょうか?緊急事態宣言せずに人が集まるところを規制しなければ、感染は収まらず長期化する。
思っていた以上に大変な世の中になりそうな2月末となった。ステルスオミクロン株が悪者にされているが、行政の責任を問う声が上がらないとなかなか事態は好転しないかもしれない。