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コロナ禍におけるあい小児科の責務とは?

[2021.08.08]

あい小児科に多くの成人が受診されます。PCR検査ができる診療所だからだと思います。

私たちがあい小児科を開設した理由は、すべての子どもたちに必要な予防接種をすることです。コロナ対策病院ではありません。医療的ケアを受けている子どもたちや、そのご家族様やケアスタッフをコロナから守るために感染対策やPCR検査を始めました。生まれながらにして呼吸不全、嚥下障害などで人工呼吸器や胃ろうを使用している子どもたちは、動けない子供も多く寝たきりで自分で手も洗えず、感染対策も非常に難しくなっています。

私たちにできることは、予防接種。

コロナ禍に生まれてきた赤ちゃんたちは、生後3ヶ月に初めてのワクチンを接種するために小児科を受診します。生まれた子供は全員です。そのために小児科があります。生まれてくる赤ちゃんたちには大変申し訳ないのですが、予防接種の予定日を調整していただき大人のコロナワクチン予防接種を優先させております。乳幼児の予防接種を週1日に減らし、週4日地域の大人たちのためにコロナワクチン予防接種を行っております。

私たちにできることは、発熱外来でPCR検査を行い陽性者を特定し保健所に報告して引き継ぐことです。

午前は発熱外来、午後は予防接種。

特にコロナワクチン予防接種は1日60名実施しています。予防接種の方々で外来があふれる状況下に、コロナ陽性患者様の診療をするのは不可能です。私たちにできることは、一人でも多くの方々にコロナワクチンを実施することだと考えております。コロナワクチン接種を優先するように草加市や医師会から依頼されております。

感染することを予防するために地域のクリニックができることは、検査と予防接種。

限られた医療資源の中で限界まで仕事をしています。まさに命がけです。週二回の定期的なPCR検査を半年以上継続して一人の感染者も出しておりません。職員の緊張感や生活の維持も今限界に近付いていると思います。誰かが感染すれば、当院の取り組みであるPCR検査も予防接種も予約キャンセルという流れになり、地域の皆様にご迷惑をおかけすることになります。

私たちにできることは、検査と予防接種。それ以上は望まれても、難しいと御理解いただけると幸いです。当院は、入院を紹介する病院ではありませんし、病床も持ち合わせておりません。

ただし、PCR検査は可能な限り早く、正確に実施できるよう職員一同全力で対応いたします。

私が陽性判定した方は、310人となりました。全例私がPCR測定をしました。

 

(PCRセンター長  兼理事長 丸山 善治郎)

 

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