【陰性証明書について】
あい小児科PCRセンターでは、無症候・軽症者に対して新型コロナウイルスのPCR検査を実施しております。検査数は250回を超えました。
帰省、高齢者ケア、職場、スポーツの対外試合、飛行機搭乗などにおいて、新型コロナウイルス感染症の疑いが無いことを証明したいという理由がほとんどです。検査結果は、検査依頼している昭和メディカルサイエンスから報告書が発行されますので後日郵送になります。
検査結果報告書以外に、PCR検査の陰性証明書を発行することが可能です。証明書は有料です。
健康保険での検査の場合、診断書は自費診療扱いとなります故、2,000円を徴収いたします。英語も併記することが可能です。その他の言語には対応しておりません。自費での検査の場合、陰性証明書は一通に限り検査料に含まれます。2通目以降は、2,000円になります。現在は翌日中には結果が判明いたしますので、翌日夕方には証明書を発行できる状況です。受け取りに関しても、基本は郵送になります。証明書が早く入手したい場合は、御来院いただければお渡しすることが可能です。
渡航に必要な陰性証明書を御希望の方は必ずパスポートを持参してください。氏名のローマ字表記や、番号を確認いたします。
【陰性証明書をコロナ感染後の復職に利用する方々へ】
新型コロナウイルス感染症に感染した方々が復職、復学する際に陰性証明書を求められることがあります。
当院で採用しているPCR検査は、検出感度が高く、信頼性が高い検査になります。
一方、感度が高いことが問題となることもあります。症状が無い、症状が軽快した、発症から14日間経過した場合でも陽性になることがあります。当PCRセンターでの検査実績を検討したところ、復職前の再検査の方は、再度陽性の判定がでる可能性が高いことが解ってきました。特に発症後14日程度の場合は注意が必要です。
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2765837
上記のJAMAの論文を参考にすると症状が出てから4週目にようやくPCRが陰性になるようです。
理由は、鼻咽頭の粘膜に新型ウイルスが残存している、あるいは、核酸(RNA)の断片やかけらが残っている状態で当センターでPCR検査を受けると陽性と判定されます。プロ野球選手のスクリーニング検査等でも同様のことが問題となりました。しかし、RNAのかけらが残っていることと、感染を拡大させる、他人に感染させる可能性が有るのかか無いのかについては議論があるところです。微量でも検出されてしまうので、検体採取、保管、計測、結果判定までのすべての過程で慎重に、高度に管理された環境で検査されなければなりません。検査料が高額である理由は、検査の品質管理が厳重に必要となるためです。
現在、検査の品質を保っており、検査過程での汚染、コンタミネーションは発生しておりません。
事実としてわかっていることは、PCRは感度が良すぎるという点です。
この特徴が、復職に関しては問題になる可能性があります。復職での陰性証明書を御希望の方は、職場の産業医とよく相談の上、検査を申し込んでください。検査を受ける時期が早いと再度陽性となることが予想されることを念頭に置いていただけると幸いです。無論、完全に陰性になることが良いことは間違いありません。逆に言うと、当PCRセンターで陰性だった場合には新型コロナウイルスの核酸(RNA)は無いと証明できます。