ラゲブリオ不足は、報道できないレベル。
カロナールの出荷制限が、話題となった。
そんなもの、代替えがいくらでもあるわけだ。
医療崩壊が始まるのは、ラゲブリオが足りなくなった時だ。助けるすべが無くなる。エクモとなれば、さらに数が少ない訳だ。
ヤバすぎて、誰も口にできない。高齢者の感染がじわじわ増えている。
増え続ける感染者の中で高齢者の占める割合は、5%程度という報告が多い。
25万人毎日感染者が増え続けると、5%つまり1万人の高齢者が感染することになる。ラゲブリオ1人前、1回4カプセルを1日2回で5日間投与するから合計40カプセル。毎日1万人分在庫が減ったとして、何日分在庫があるのだろうか?
ラゲブリオの在庫、本当に大丈夫なのだろうか?
一つ朗報があった。第七波が終わってからようやく進歩する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb779676724d0b9c5d06183676d8ddde18fd813f?page=1
そのうち小児科は、インフルエンザワクチン予防接種が始まる。発熱外来とインフルワクチン予防接種のどちらをやるのかについて、重大な決断に迫られることになる。今年のインフルエンザ予防接種は大変重要な意味を持つ。2年間子どもたちはインフルエンザにさらされていないので、かなり危険だと予想されている。正直、コロナより怖い。
もう一つ。
感染症に関していえば、学術レベルの先生方の発言が非常に少ない。旧帝医大の医学部には、そもそも感染症対策の専門家が少ないのだろうと思う。私含め、町のお医者さんレベルが報道されること自体が異常だと思う。また、文科省管轄の大学の先生方が国の感染症対策について無関心という事も良く解った。確かに感染症対策は厚労省管轄なので、がんばったところで教授選挙の票にも、文科省の科学研究費にもあまり影響しない。テレビに出てる大学の先生方は、個人的な知名度を上げたいのだろうと思う。忽那先生も、人知れず阪大教授になったようだが、感染が5類になってしまったら何を研究するのだろうかと少し心配になる。私は3年間阪大に内地留学させてもらってひたすら遺伝子組み換えマウスの作成と解析をした。生活のことが無ければ、臨床医をやめて自分の興味だけに邁進する生活に憧れもある。純粋にライフサイエンスを追求している人たちにとって、感染者数増加など気にも留めないのだろう。確かに、大学の学長と知事と言えば、感染症対策は明らかに知事の権限が強い。大学や研究所ってそんなもんだ。この年で大学に戻ることは無い。10年ぐらいで定年になるから、大学院生を指導する時間が残されていない訳だ。短期で結果が出せる研究しかできない。骨は時間がかかるのだ。全然コロナと違う話になってしまった。言えるのは、研究生活で得たPCRのスキルを使って、13000人以上のコロナPCR検査を正確に実施したということだ。一緒に研究していた多くの先生が教授になって現在活躍していることは誇りです。(誰とは言わないが、国立大学、私立大学医学部に多くの元同僚が教授として活躍している。単純に自分が年を取ったというだけなのだろう。)
そんなことより、高齢者は自分の身は自分で守るしかないということだけ強調したい。頼みの綱であるラゲブリオを投与できない日が来ないことを願う。