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3歳未満は、インフル予防接種を必ずやること。

[2022.11.10]

2シーズン インフルエンザが流行らない冬だった。

こんなことは初めて。

3歳までのお子さまは、インフルエンザウイルスに出会ったことが無い。つまり、未知のウイルス、未体験のウイルスなのだ。

外来でインフルエンザの予防接種をやっているが、希望者の多くは高齢者。子育てママ・パパと高齢者で予防接種に対する意識が大きく違う。高齢者は予防接種に助成があり、草加は無料、八潮も1500円と割安だ。値段も大きな理由の一つだ。

高齢者にも、もちろん予防接種を拒否する人がいる。しかし全体的には高齢者の方が、インフルエンザ予防接種の接種率が高いのは明確だろうと感じている。

脅すつもりはないが、初めて感染するインフルエンザは結構大変だと予想できる。先々週まで流行っていたRSウイルスやヒトメタニューモウイルスも最初に感染したときは重症化することも多い。重症児デイサービスを利用している医療的ケア児が、RSウイルス感染症で入院しているため、嘱託医として訪問した日に不在だった。元気な顔が見れなくて残念だった。医療的ケア児が通う重症児者デイサービスはあまり知られていないようだが、私は3カ所に毎月訪問して様子を見ている。(コロナが蔓延すると訪問できない月もある)

RSウイルスに関しては、入院リスクの高い子どもに2シーズン抗体予防注射ができる。あい小児科でも毎年一定回数予防接種に通う子どもたちがいる。しかし、2歳まではRSウイルス予防注射があるから予防できていたかもしれないが、3歳以降は予防するすべがない。地域で暮らしていれば、RSウイルスに感染しない保証はどこにもない。

コロナと同様に、インフルエンザも感染力が非常に強く、高熱、咳(咳嗽)が酷いことぐらい大人ならわかるだろう。3歳までの子どもの多くは、インフルエンザウイルス感染未体験、ナイーブな状態だから、インフルエンザが流行した場合クラスター化するのは明白だ。

予防接種していない3歳未満のお子さまのことを考えると、ある意味コロナより怖い。

3歳までのお子さまには、せめてインフルエンザHAワクチンを予防接種していただきたい。予防接種してない人の外来をお断りすることもあり得るのではないか?そうならないためにも、今できることは予防接種だ。それだけは断言できる。

障害児・者が通う施設の嘱託医を多くやっていると、インフルエンザに罹った後に脳に障害を負った脳性麻痺の子どもたちがいる。ノロウイルスや、風疹なども同様だ。ウイルス感染を甘く見ない方が良い。毎年インフルエンザ脳症を発症する子どもが少なからずいる。有効に予防できる方法の一つが、予防接種だ。インフルエンザ感染、特に重症化で起こるインフルエンザ脳症の発生予防に、予防接種が有効だと言われている。言葉をしゃべっていた子どもがインフルエンザで脳症を起こし後遺症で歩けなくなり、言葉がでなくなってしまうこともある。コロナの重症化予防も大事だが、インフルエンザ脳症の発生を予防するのも大事だ。

あい小児科の予防接種予約枠は空きがない(ほとんどない)。八潮団地のあい小児科クリニックは、インフルエンザワクチン予防接種の枠はまだ空いている。2回接種する未就学児は今すぐ始めないと1月の流行に間に合わない。急ぎなら急ぎと電話で伝えてくれれば、予約枠を増設してでもインフルエンザ予防接種を推進するつもりだ。

繰り返すが、3歳未満のお子さまを持つ子育てママ・パパはできるだけ早くあい小児科クリニックでインフルエンザワクチンの予約をすること

あい小児科、あい小児科クリニックともにインフルエンザワクチンは2回接種5000円。1回あたり2500円と地域最安値のレベルにまで下げている。1回接種の場合は、4000円。すべて税込み。

あい小児科クリニック(八潮団地)では子育てママ・パパを応援する目的で、子どもと同時(同日、同時間)に接種する家族全員2500円に統一した。私たち医療法人社団ケアコミにできることは、ここまでだ。これ以上は安くできない。

後は、子育てママ・パパ次第だ。

子育てを応援することを公約にしている草加市初の女性市長は、来年から小児のインフルエンザ予防接種ぐらい草加市が助成して無料で接種できるようにしたらいかがかな?

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