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草加八潮は、爆発的な感染拡大期に入った。

[2022.07.15]

今週、草加も八潮も感染爆発が始まったという印象だ。

各事業所ともに陽性率が5割を超え、検査件数も限界に達している。私がまとめて毎日PCRをやっているが、陽性者の数の合計は30人を超え、40人に達する日もある。当法人の処理能力の限界に達している。つまり、これ以上増えた場合、検査ができないレベルに達した。後は、陽性率が今後上がることはあるだろうと思う。

何が起きるかというと、次に起きるのは検査を受けられない、あるいは自己検査や無料検査で陽性、陽性の疑いと判定されたが医療機関を受診できず、保健所に登録されないコロナ患者が急増する。ずいぶんまえに、見込み陽性なんて言葉があった。遠方から来院した陽性者の家族の認定依頼をされ、何人か見込み陽性診断をしたことをふと思い出した。医療機関に受診すればなんとかなるが、できない人が既にあふれている。国も考えたもので、登録するのが保健所、保健所は、指定医療機関からの報告しか認定しないだろうからある一定数を超えたら数字と実態が乖離する現象が起きる。PCRができなかった、貴重だったころに逆戻りする。

いまできることは、早めに予防接種、熱が出たらすぐ抗原検査キットで判定。

救いなのは、予防接種が広まったので重症化しない。重症化はごく一部だ。実験動物や、培養細胞のデータはあてにならない。これだけ広まって病床に余裕があるのは、デルタ株前のような劇症型の肺炎像は、ごくまれで、そもそもBA.5で重症肺炎になるのは極めてまれと言える。これまで2年間やってきて、陽性者のことをあまり心配しなくなってしまった。酸素飽和度だって下がった人を診察したことが無いぐらいだ。つまり、ただの風邪だ。国はわかっているが、言わない。だから、行動制限しないのだろうと推察している。発生登録すら、意味がないのではないかと思う。インフルエンザは、全例登録ではないが毎年混乱が起きている訳ではない。確かに、大勢感染すれば生命的にリスクが高い方々も感染する。最近の報告は、不安をあおるものが多く不愉快だ。熱が出たら家で過ごすというインフルエンザと同じ対応にすべきだという議論が進まないので残念だ。

休日返上で外来をやりたいところだが、院内の工事と医師会の休日診療所診察当番日なのでPCR検査はお預けとなる。草加八潮の陽性者が毎日40人づつ減るだろうと思う。休みの日にPCRをやる医療機関は、あい小児科含め5カ所以内しかない。週明けに増えるかもしれないが、その時はコロナの熱も下がっているよ。

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