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卒業式クラスターが今本番だ。

[2022.03.29]

コロナに関する話題は少なくなったが、埼玉は東京を上回るのではないかという勢いで感染が蔓延している。

今ホットなのは、卒業式クラスターだ。

卒業式や終業式で学校に集まった子どもたちが、数日後に発熱したらまずコロナだと思った方がいい。ポイントは、卒業式も終業式もその後の集まるがないから情報が入りにくいので感染者を同定するのが難しい点だ。受診動機となる理由が減ってしまう傾向にある。

そろそろ落ち着いてくれることを願っている。

東京でも感染がやや増えたようだが一時に比べると半分以下の水準になっている。行動制限を解除すれば多少上がるのは否めない。最終的には、食事に関して如何に感染防護対策をするかにかかっている。飲食店に政府が金を配ったのは、食事が大事だという刷り込みでしかない。理由は簡単だ。マスクを外さないとご飯は食べられない。胃ろうなら、マスクしたままでも経腸栄養可能だが経口摂取するのにマスクは着用できない。マスクを外して近距離で会話すれば、オミクロンは拡散する。その他で危ないのは、洗面台だろう。

コンビニでクラスターが起こらなかったことを思い出してほしい。コンビニは、イートインスペースを中止しただけで概ねクラスターを回避した。食べ物も多くは袋に入っているのでウイルスが付着しても口に入らない。(袋を触った手で食べるとダメだが、取り皿に移したり手を洗ってから食べるなどで予防できる。)こういった結果も公衆衛生学的なエビデンスと言える。ここから先は、政府の問題ではなく個人の責任だという事だろう。

卒業式クラスターや保育所クラスターから、家庭内クラスターが発生する。これは別居以外回避する良い方法は見当たらない。家族内クラスターで注目すべきは、ワクチン3回目接種終了者において発症が遅れる傾向があることだ。これは個人的な意見かもしれないが、すでに数家族経験している。医療者やエッセンシャルワーカーで、3回目接種が早い方、感染防止対策を比較的徹底している業種の子育てママだ。感染対策が身についており、予防接種も積極接種。抗体価が高く、感染対策は万全でどちらかというと感染防護能力が高い方に多い。しかし、どんなに優れた人でも10日間も一緒に隔離生活で暴露され続ければいずれ感染が成立してしまうこともあるようだ。子どもの隔離期間が終わったころに、ママが熱を出して再診するケースを数例経験した。そんなことになるならば、一度に感染した方が休業期間が短くて済んだ。就業のことを考えると、一気に家族全員感染した方がよいという結論になるが、一気に感染すると誰が介護するのだろうかと少し不安もあるが、仕事が大事か、家庭が大事かという決断に迫られる。

ここで問題なのが、コロナ感染者の隔離期間だ。草加保健所は、10日間の自宅隔離やホテル療養を支持しているようだ。(患者様たちから聞いた情報です。)10日間の始まりは、発熱した日が基準だということ。つまり、感染が確定した日ではない。あくまで、発症した日から10日間ということだ。

コロナは他人事と思っている皆様は、いつ発熱したかについてきちんと記録、記憶しておいた方がよさそうだ。一度感染した方々は、そんなこと今言われても仕方がないという気持ちになっているだろう。

あい小児科PCRセンターは、PCR検査を一万例以上実施して、2000人以上の感染者を同定した。毎日数は増え続けている。コロナかどうか知りたい人は、まるクリニックを受診すればその場で抗原検査を実施しておおよその診断がつく。ウイルスが少ない方は、PCRで検出できる。PCRで陰性であれば、コロナではない。あい小児科は、子どもに限るので、困ったらまず まるクリニックを受診して相談するのがよいだろうと思う。抗原検査キットを買うのはあまりお勧めできない。何かとエラーが多い。はっきり言って、明らかな接触歴があり発熱したら半分以上コロナだ。コロナと診断できるのは医師だけだから受診が原則だ。無料検査は二度手間になるだけだし、そろそろ無料検査の対象者がほとんどいなくなるので抗原検査キットを買うことになるのでやめた方がよい。検査するぐらい心配なら、受診がよいと思う。抗原検査キットを自分でやって陰性だとしても、コロナでないという保証はほとんどないと思った方がいい。疑うぐらいの事例であれば、PCRをやった方が有用だ。

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