メニュー

今コロナワクチンが廃棄されている

[2021.12.14]

新型コロナワクチン予防接種の接種が進み、希望がある方の接種は概ね終わっている。幸い、あい小児科PCRセンターでも10月から今日までの間、陽性者は2人。検査数も極端に減った。一方、12歳未満の接種は開始されておらず、3回目の接種もようやく優先枠が始まった。現場でコロナ対応している立場からの現状報告です。

令和3年11月後半から、コロナワクチン予防接種の予約に空きが目立つようになった。現在の予約枠は、8~9割空いている。予約が埋まらないとどうなるか?

思い出してください。ファイザー社ワクチンは、6人で1バイアル。余ったら、予約外の方を探して慌てて接種していた。毎日やっていたそういった光景も今は見られない。誰も関心がない。結果的に、6の倍数集まらなければ廃棄がでる。予約枠が埋まらなければ、必ず廃棄が出る。

厚労省への報告は、バイアルまるまる使用せず廃棄した時に報告する。つまり、1バイアルで1人接種して、5人分廃棄したとしても報告義務はない。予約枠が埋まらなければ、コロナワクチン接種会場全てで余剰ワクチンが廃棄されている。ワクチン予防接種が始まったころの緊張感はどこに行ってしまったのだろうか?税金で購入した高価なワクチンが、医療廃棄物として処分されている訳だ。

簡単な解決法は、3回目の接種券を前倒しに配ればよい。混乱が生じるかどうかは、予約枠で調整すればよいだけだ。行政の担当者は都合が悪いことを発信することはない。クーポン券の手数料問題を議論するのも良いが、税金で購入したワクチンの使い道にも注目してほしいものだ。

 

医療法人社団ケアコミ あい小児科 理事長 丸山善治郎

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME