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マスクとワクチンは、盾と矛。

[2021.12.01]

新型コロナウイルス感染症に対する感染防止対策で効果的なものがいくつかある。

大事なもの二つと言えば、マスクとワクチンです。

マスクは、ウイルスの侵入を防ぐ盾です。目は防護できないので、ゴーグルやフェイスシールドも盾です。ウイルスの侵入を防ぐ最初の防護柵としての盾として感染防護具があります。

ワクチンは、ウイルスが体内で増殖することを防ぐ矛です。ウイルスのスパイク(突起)をあらかじめ体内の免疫細胞に記憶させることで体の中でウイルスを攻撃する矛を作ります。まさに矛です。矛が無いと侵入したウイルスは体の中、細胞の中で増殖して体にダメージを与えます。ワクチンを予防接種することでウイルスを攻撃する武器を体の中に作る。それがワクチン・予防接種です。

一度感染して軽快している方は、自然免疫を獲得しています。ワクチン接種ができない方々は、矛を持たずに盾だけ新型コロナウイルスと対峙することになります。高齢者や持病のある方は、予防接種をすることが推奨されています。

デルタ株は、全世界にほぼ同時に拡散したことで新型コロナウイルスの最終形であろうと考えられていました。日本では、デルタ株による第5波が収束、鎮静していました。8月は200人以上陽性者がでたあい小児科でも、10月は陽性者ゼロ、11月は陽性者2名と激減しました。予防接種が進み、発症しても拡散せず小さなクラスターで収まることを繰り返しウイルスが地域から根絶されたのではないかと思うほどです。

ただ、やっかいなウイルスがまた出てきたようです。オミクロン株と呼ばれるウイルスが認識されるようになり、今情報収集中です。奇しくも今日から3回目のワクチン接種が始まりました。予防接種は重症化予防、つまりウイルスの増殖防止に有効であります。接種することのデメリットより、メリットが上回ると考えられています。気になるのは、モデルナ社のワクチンの効果報告に不安が残ります。2週間ぐらいで情報が増えると予測されています。

何が起こっても良いように、未知の新型コロナウイルス株に対して盾(マスク)と矛(ワクチン予防接種)を今のうちに準備しておきましょう。現在できることは、まずできることをしっかりやることです。

11月の感染者は、ワクチン接種済みの感染でした。どちらもPCR検査でもウイルス量が少ないが陽性という判定でした。ワクチン接種者の感染については、ウイルス量が少なくなる、つまり重症化しない、短期間で軽快するという特徴があるのかもしれません。健康保険や行政検査でできるPCR検査は、感染の診断まで1回もしくは追加を含め2回。診断がついた患者様の検査は自費検査になります。したがって、我々はデータを持ち合わせておりません。最近の陽性者のウイルス量は、8月の陽性者に比べて明らかに低い傾向にありました。(2例しか陽性者がいないので確定的なことは言及できません。)

マスクと予防接種、そして適切にPCR検査を実施することで地域の感染拡大を防止する。

今できることを、しっかりやりましょう。

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