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コロナ・インフル同時感染?

[2023.01.25]

新型コロナウイルス感染症の第8波が収束に向かっている。

第8波ともなれば、予防接種や複数回感染、曝露していることもあり、症状が比較的軽い場合もある。病院に行くほどでもないカゼで終わる可能性もあるのではないか。

発熱を機に受診することが多いと思う。小児科であれば、熱はないが、鼻水、咳などで受診することがある。発熱が無いと全例に抗原検査やPCRを実施するということはない。検査は希望があれば実施するが、無ければやらない。つまり、熱が無ければ検査せず、コロナ感染症も素通りしてしまっているのが現状だ。鼻水だけで、コロナ検査というのは少しやりすぎではないかと思っている。

最近というか、1月に入り多発しているのが、コロナ療養後の発熱でA型インフルエンザ感染が明らかになる事例だ。隔離明けすぐにインフルエンザウイルスに暴露して感染するケースだ。

興味深い事例に遭遇した。鼻水、咳で受診して投薬加療したお子さまが1週間経過後39度の熱を出して再診。抗原検査でコロナ、インフル検査をしたところ、コロナ陰性、インフルA型陽性となりタミフル細粒を処方。念のため実施していたコロナPCR検査の結果、微量ながらコロナ陽性であった。コロナ検査は抗原陰性、PCR陽性、つまりウイルス量が少ない状態であることが解った。つまり、最初に来た鼻水、咳の時がコロナ感染で、治ったとたんにインフルエンザ感染したのだと推測した。同時と言えば同時だが、2週間以内に、2度風邪をひいて発熱したのがインフルだけだったと考察した。PCR検査は微量でも検出できるので2週間程度だと陽性として検出できてしまう。症状が回復しても一定期間陽性となるので注意が必要だ。コロナ抗原検査は、1週以内に陰性化する。

インフルエンザワクチン予防接種の接種率が低い状況で、A型インフルエンザが流行期を迎えている。子どもたちにとっては、コロナよりインフルエンザの方がつらいのかもしれない。予防接種なしで、インフルエンザ感染すると、かなり大変だ。熱も高いし、気管支炎に移行したり、インフルエンザ脳症の心配もしなければならない。

ただし現状では、草加も八潮もコロナ陽性者の方がA型インフルエンザよりも多い。インフルエンザはPCR検査を省くので、抗原検査のみ実施しているため検出率がやや落ちると予想している。つまり、インフルエンザは見逃しも多い。全体的な印象としてはコロナ4割、インフル4割、その他2割。概ねそんな感じ。

 

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