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【分子生物学を専攻】

[2020.08.12]

あい小児科がなぜPCRセンターをやっているのかと疑問に思う方も大勢いらっしゃると思います。

院長・理事長の私は、東大大学院時代、東大病院医員時代の合計7年間、遺伝子組み換えマウスを用いて骨・軟骨の分子生物学の実験をしていました。留学先は、大阪大学大学院、長崎大学大学院。つまり、3つの大学の研究室に在籍しておりました。気になる方は、PubMedで、maruyama  z で検索していただけると私が関わった論文が検索できます。近年では、maruyama zという科学者は私だけの様です。(大学を離れて10年以上経ちますので今は単なる町の開業医です。)

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=maruyama+z

骨の発生、関節の発生に興味があり、CDK6という細胞周期関連遺伝子を用いた細胞の増殖・分化に関する実験を担当していました。骨や軟骨のRNAやDNAを測定、観察する実験に携わっていました。簡単に言うと、7年間毎日遺伝子の解析をしていたということです。要するに遺伝子解析が好きなんでしょう。

RNAやDNAの扱い方に慣れている開業医なので、新型コロナウイルスのPCRも必要なら自分でやろうと思ってPCRセンターを立ち上げたという訳です。7年間の研究生活も無駄にはならなかったと思える日が来るかもしれないと期待しています。

尚、10月ぐらいにはPCR検査を院内完結できる体制を整備しています。8月後半は、内装工事が始まりますので少し御迷惑をお掛けするかもしれません。自院でPCRができれば、待たずに済みますし、移送の間にRNAが壊れて検出率が下がるリスクが減ります。管理も大変ですが、検査体制が確立できればより正しく診断することができます。

どんな形であれ、地域医療に貢献することが医療法人社団ケアコミの目指すところでございます。

 

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