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理事長ブログ

終わりの始まり。(2022.01.21更新)

新型コロナウイルス感染症の終焉が見えた。

オミクロン株は、ワクチン3回接種でただの風邪になった。

そもそも日本の保健所機能は、コロナのような感染症に対応できるほど充実していない。東京都が、モニタリングを拒否するような発言が出始め、指定感染症2類から5類に引き下げることを検討するようにという意見が厚生労働省に挙げられた。つまり、インフルエンザと同等に下げることを検討せよということです。

何が起こるか?

検査は保険が適応になるにせよ、自己負担が発生して有料になる。

治療薬も、自己負担が出て有料となる。

予防接種も、自己負担がでるかもしれない。

インフルエンザを考えてみよう。

予防接種は、自治体により自己負担額が違うが有料だ。かかりつけのお子様でも、有料の予防接種はお断りという方が多い。子どもの医療費が無料であるため、インフルエンザにかかってから薬貰えば無料だということも大きい。

障害児を診察している私からすると、おしゃべりしていた子どもが、発達障害となり一生障害を残すインフルエンザ脳症を可能な限り予防したいので自分の子どもには全員毎年有料だがインフルエンザ予防接種を実施してきた。何もインフルエンザだけが脳症になるわけではない。重症児デイサービスなどでは、ノロウイルス脳症や理由がわからない感染症による脳症など原因は様々だ。

予防できる病気は、予防する。すべての子どもたちに必要な予防接種をする。それは、本法人の設立理念でもある。ただ、我々医療法人が予防接種を無料化しているのではなくあくまでお金を出すのは自治体だ。大人が税金を払って、子どもに予防接種をするのだ。

コロナに話を戻す。

予想では、3月末で2類扱いを終え4月から5類となり季節性のインフルエンザと同等の扱いとなる。その想定で考えてみる。

保育園や幼稚園、学校などは、指定感染症なのでコロナになったら5日登校、登園禁止。症状が治まったり、治癒証明などを求められるかもしれない。子どもに投与できるコロナ薬は今後も出ないだろう。ノロウイルスにも治療薬は無い。下痢止めと、点滴ぐらいなものだ。あくまで感染防止対策としての隔離は今後も残るだろう。重篤な合併症を少なくするために予防接種は今後も残るだろう。

大きく変わるのは、検査と報告。

検査が、健康保険利用となり自己負担が増える。高い検査を望む人はおらず、全例抗原検査となるだろう。インフルエンザの検査でPCRを使ったことは今のところない。コロナもそうなる。安い、早い方が良いだろう。それを見越してか、4月の診療報酬改定でPCR検査は最初の半分以下に値段が下がる。つまり、金がかかる検査はもうやめなさいということだ。ICUなどで治療方針が変わるような医療機関は、変異株の調査などでPCR検査を活用するだろう。あくまで重症の対応だ。小児科のNICUの診療報酬は、一日数万円レベルの医療費がかかっている。そういうところなら、PCR検査代も出せるだろうが一般外来では実質赤字になる検査をすることは無い。そもそも外部発注するときの検査会社の見積もりがどこまで落ちるのか見物だ。大変興味深い。検査会社は依頼があればやらざるを得ないので大変だと思う。

そして5類となれば、特定の医療機関以外報告義務が無くなる。そして、保健所の管理がなくなり治療等は、医療機関にゆだねられる。インフルエンザで保健所に相談したことなどない。結核の発生などで保健所対応することがあるが、稀だ。

診療報酬改定で検査の減額を決めた厚労省は、4月に5類になることを予測していたのだろうか?今このオミクロン株の感染を予想していたのなら本当に凄いと思う。ただ、まだビークアウトしていなので、当面は2類感染症の対策を粛々と進める。5類となれば、予防接種と症状があれば外来へで良いわけだ。なんだか、コロナ禍も終わりが見えてきた。

 

 

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