PCR検査は現在、陰性を証明することに徹している。
8月、9月は営業日毎日陽性者が出た。しかし、10月から11月8日まで一人も陽性者が出ていない。
つまり、発熱した方をPCR検査しても新型コロナウイルス感染症ではないと診断することが40日以上続いたことになる。検査数も、5分の1程度まで下がっている。
今は、予防接種に徹している。新型コロナワクチン、インフルエンザワクチン。小さく、早く生まれた子供たちへは、RSウイルス抗体(シナジス)注射を実施している。
コロナ禍で学んだことは、ワクチン無しでは竹やりで戦争するようなものだったと実感できたことだ。
今ではほとんどの大人が予防接種を行い、様々な治療法ができた。しかし治療より、予防接種と感染対策が大事であることは言うまでもない。
生まれたばかりの子どもたちに、たくさんワクチンを予防接種します。1歳になれば、同時に6種類の注射が待っている。勿論、分けて接種しても良い。予防接種で予防できるウイルスや細菌から子どもたちを守るのが、あい小児科の責務だ。
インフルエンザ脳症、ノロウイルス脳症の子どもたちのケアを見れば、ワクチンをためらう理由などないことは直ぐわかる。ひとたび脳に障害が及ぶと、発達が遅れたり、退行したりすることも多い。脳の障害は、一生続くことも多い。ワクチン一つでそれを回避できるのであれば、多少のリスクを負ってでも予防接種した方が良い。
あい小児科は、障害を持ったお子さまの療育施設に医療支援を行っている。あまり知られていない地味な仕事です。支援学校に入る前の子どもたちの居場所を作っているNPOや社会福祉法人に医療支援している。子どもだけでなく、成人の方の施設への嘱託医業務も増えた。
PCR検査室を作ったのも、医療的ケアや障害児のケアを支援する事業所にクラスターを作らないようにするためだった。ひとたび感染が出れば、容易に拡散する。拡散を最小限にとどめるため、毎日PCR検査をやってきた。地域全体で感染が広まると、PCR検査に遅れが生じて、クラスターが大きくなることも経験してきた。40日も陽性者でないことは、新型コロナ感染症が始まってから初めての経験です。
感染対策と予防接種、そして検査。
あい小児科は今後も地域の医療を支援することに全力で取り組む。