メニュー

4ケタ前半で大騒ぎしている都道府県は、何?

[2022.08.14]

コロナ感染者数4桁で、医療崩壊とか言っている都道府県はそもそもコロナ前から医療崩壊しているのだろう。

医療崩壊ではなく、救急外来がもともと少ない、救急医療が脆弱、高齢者の医療ケアができないから救急丸投げで救急医療が崩壊。

だいたいそんなところだ。

埼玉なんて4桁だと、減ったね。もう大丈夫ぐらいで、みんなお盆休みに出かけちゃって、ここ数日車が空いている。あい小児科PCRセンターで陽性判定した患者数が4500人を超えた。来月中には5000人を超えるだろう。草加市の累計感染者数が31858人だから、1割から2割は私がPCRで陽性判定していることになる。草加以外の人もいるからおおよそ1割だろう。

草加市も8月5日528人とかなり多かった。10分の1ぐらいは私がPCRをやった人だと思う。多い時は5分の1ぐらい私が陽性判定していることもある。最近は無料検査や抗原キット事業が進んでいるので、陽性登録者が増えやすい傾向にある。実態にやや近くなったと思うが、実数はもっともっと多いはずだ。お盆前の12日も、447人だ。

数だけみると田舎の県だと、大騒ぎしちゃう数だ。かといって保健所が崩壊したりしていない。(でも、たぶん大変だと思う。お疲れ様です。)

高齢者社会に対応できていない都道府県の医療行政担当者がここぞとばかりに大騒ぎする政治ショーみたいな報道は慎んだ方が良い。

医療行政見直すなら、国防費並みに医療費も上げる議論をしてほしいものだ。医療費上げる議論、全く盛り上がらない。

医学部の偏差値が上がって、保険診療の様に割に合わない医療の仕事を選ばない、優秀な医者が増えているのも大きな問題。医師になるより、医学部専門の塾講師の方が時間給が高いから医学部時代にまともに医療をやろうとする人が減っていく。時間給の高い医療に若い医師が殺到していること自体が、救急や感染症など割に合わない、非効率な医療を目指す医師が少なくなる結果を生んでいる側面もある。東京ERで、当直すると1直2勤務。つまり一晩当直すると代休2日。月2回当直すれば、週1日休みが確保できるから、大学病院の専門外来などで勉強できた。開業医は、そうはいかないから毎日外来やるしかない。お金持ちのお父さん方と話すと、医学部は教育投資分のバックが得られないから選ばせないという意見も多い。私立の医学部学生の親御さんは、広告代理店関係も多いと聞く。

国立大学だったのでお金がない友達が大勢いた。勿論自宅にプールがある同級生もいるが稀だった。農家出身でお金がなく、高卒後一年バイトして塾代ためて、2年目自分で貯めたお金で塾に通い勉強して2年遅れて入学して入った友達が今一番出世している。風呂共同の家賃激安下宿の友達が2人教授になっている。優秀かというと勉強できる人は他にもいたけど、生きる力みたいなのはその辺の友達は強かったなあと振り返ると思う。田舎で神童と言われても、医学部では普通だったり、若くして教授になったりと以外にわからないものだ。ハングリーな人の方が、そのまま医師になってもハングリーに進んでいたのかもしれない。みんな一緒にやってた友達だけど、今の姿はだいぶ違う。私も大学院まではハングリーだったが、子どもが生まれてから生活が重くのしかかって学術ポストは諦めた。研究辞めて10年以上経つから今は全くと言っていいほど学会に行かない。分子生物学が華やかだった大学院時代の研究仲間は大勢教授になっているので最近数えるのをやめた。国立大学の主任教授も多い。

とにかく、コロナの話はテレビで取り上げないようにしてもらいたい。ワクチン接種で、コロナは終わりだと。救急救命は、コロナがメインの仕事とは思えない。視聴率より、経済回復を優先してもらいたい。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME