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陽性率が、やや上昇傾向にある。

[2020.12.23]

ほぼ2%で経過していたPCRセンターの陽性率が、12月の集計を見ていると上昇しているのではないかと思わせる状況になってきた。連日20人弱の検査で大きなことは言えないが、週単位での陽性者が12月の中旬以降突然増えている。いよいよ本格的な感染拡大なのかと思いたくもなるが、発熱者の陽性者が実は増えていない。未成年も未だにゼロ。つまり、発熱外来の患者が陽性になることは今のところ少ない。濃厚接触ではないものの身近に陽性者がいたという方、全く無症状の自費PCR、あるいは問診で味覚障害や臭覚障害がある、耳鼻科で投薬を受けている方などが当院のPCR検査を受けて陽性確認されているケースが目立つ。味覚障害は、それが明らかであればあるほど陽性のことが多い。味覚障害は問診でしか判断できないのであるが、コーヒーの味やみそ汁の味がしない、解らないなどと言う場合は発熱外来でその旨を告げてください。

個人診療所では、日単位は二桁、月単位で三桁の検査数です。統計学的なことは言えない気がします。ただ、気が付いてみたら1000回検査をやったところ、陽性が31回になっていた。つまり、今までの2%より増えて良そうな気がする。あくまで印象です。今までは50人ぐらい検査すると1人陽性、最近は30人ぐらいで1人陽性になる。確かにそんな印象だなあと。

発熱外来は、PCR検査を望まれることが多いが意外に陽性にならない。不思議。

むしろコロナ特有の症状(味覚障害)や接触歴の方がキーポイントだという印象があります。発熱の原因は、婦人科疾患であったり、冬場の脱水や尿路感染症であったり、コロナじゃないカゼであったり様々です。原因がはっきり解らないことも多い。無論、がんや免疫の病気、細菌感染症のこともあるでしょう。発熱者のPCR検査で10人に1人陽性なんて状態になれば外食や買い物も危ないと思う。

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