感染者数は、保健所や医療機関の努力の結果であり、それほど驚くことは無い。
年末年始に行動制限を付けなかったため、多くの方が年末PCR検査に訪れた。多くは陰性だった。
年始に検査を開始すると、途端に過去最高の陽性率となった。クリスマスから年末年始に若者中心にウイルスが拡散したのは明らか。年末年始に家族で集まれば、家族内に感染するのは自然なウイルスの行いだと予想できる。自然な増加であり、驚く人は予想が甘いだけの話。皆、1~2月は爆発的に増えると予想していたハズ。
家族内感染が増えたのは、保健所と医療機関の努力の結果です。これまで検査ができずに見えなかったものが見えただけのはなし。日本はのPCRの件数が少ないことは明らかにされている。がんばってPCR検査を実施する保健所や医療機関の努力を水の泡にしないためには、国民一人一人がもう少し深く考えて行動する必要がある。陽性判定は、残酷な告知になることもある。仕事には行けない。保育園も休み。受験生だと試験日に間に合わないこともあるだろう。元気な陽性者には酷な仕打ちになってしまうので、教育機関側は大いに考慮しなければならない。
陽性者のクラスター潰しが功を奏しているから、陽性者が増えた。増えた陽性者を隔離して初めて1~2週間後の感染者数を減らすことができる。潜伏期間を考えたら、誰でもわかる。
そもそも活動的な若者の行動など終えるわけもない。いずれそのやり方は破綻する。今、陽性確認できている人からコツコツ隔離してウイルスの拡散を防ぐことが最大の防御です。既に夜の街は、制限されており緊急事態宣言の効果は限定的だと予想している専門家も多い。私も同意見です。今後もコンスタントに感染者数の増加は続く。
ウイルスが体の中に入れば、指数関数的にその数を増殖させる。PCRで検出できている陽性者はごくわずかで、実際は確実にデータより多いと想定している。
その理由は、PCR検査の結果が出るのが遅いからです。
濃厚接触者に認定されるまでの時間、検体採取してから判定までの時間。これだけで相当量のウイルスが増える。その間に他の誰かに感染させている可能性を考慮すれば当然もっと多いと考えるのが妥当。
自分の事だけ考えるのではなく、他人の事を考えて行動することが結局一番大事な感染拡大防止になる。最終的には、マインド。一人一人の行動。私たちにできるのは、PCRで陽性判定をして隔離することだけ。誰の為と言えば、陽性者の方の周りの方の為です。少なくとも、あい小児科のためではない。何の為と言えば、ウイルスを拡散させないため。
誰の為、何の為。(ファンクショナルアプローチの横田尚哉先生より)