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子育てママは、今まさに正念場です。

[2021.08.17]

感染爆発が現実のものとなり、あい小児科だけでも週3桁に迫る陽性者が出ております。東京だけの話ではないということです。

最近、子どもの陽性者が目立ちます。今までは、やってもやってもPCR検査は陰性でした。RSやアデノの簡易キットの方が確実に陽性者が出ていました。つまり、今までのお子様の発熱はコロナではなかった。しかし、それは7月までの話です。夏休み以降、明らかに潮目が変わりました。最近は、子どもの陽性者が非常に目立ちます。夏休み、お盆などの影響もあるでしょう。8月の上旬は、10代前半でしたが直近は10歳以下が増えています。

理由は一つ。家族内感染です。特にお母様と一緒に測定したケースで一家全員陽性というパターンが目立ちます。

PCR測定をやっている私からすると、目が点になるほど陽性者が増えてます。しかしカルテを見直すと、家族単位でPCR検査を受けている方の複数感染者がものすごく増えました。最近、ああ~またか~という心の声が聞こえてきます。乳幼児も含まれるので深刻です。家族一緒に病棟に入れる制度は日本にはない気がします。今、家族の力が試されているのかも知れません。

お知らせにも書き繰り返しになりますが子育てママのためにもう一度書きます。東京に行かないから、電車に乗らないから大丈夫だという甘い考えは捨てたほうが良いでしょう。今まで大丈夫だったということは、全く通用しません。PCR検査に来た人はわかると思いますが、私たちスタッフは厳重な感染防止対策をしています。患者毎に手袋を変えるため2重です。下の手袋の裾は、ガムテープで密着させて長袖ガウン(ビニール製)あるいはつなぎの感染対策用防護服(医師はタイペックス2型を使用)、N95マスク、ゴーグルあるいはフェイスシールド、不織布キャップ、看護師はさらにシューズカバーを着用。これだけやれば感染しません。

子育てママと、私たちの違いが御理解いただけましたか?

子育てママは忙しい、コロナなんかいちいち構ってられないという安易な考えではダメだと思います。

一つの原因は、ワクチンラグ(優先順位から漏れた方々)です。感染後の肺炎が生死にかかわる可能性が高い高齢者や持病を持つ方々の接種を優先して、若い世代を後回しにしました。結果、子育てママたちはまだワクチンを接種できていません。

家庭内感染で自宅療養となったとき頼りになるのはお母さまだと思います。だとしたら、一番守らなくてはならないのは子育てママなのかもしれません。正直今までは、子どもは感染しても軽症で経過することが分かっていたので気にしていませんでした。しかし、家庭内感染爆発、家庭内クラスターがこれだけ急に発生している当センターの現状を見ると今一番優先すべきは子育てママへのワクチン接種と感染防護だと実感しました。今、子育てママを守らないと子どもたちを守ることはできません。

それこそ、コロナワクチン優先順位のパラダイムシフトが必要だと思います。

接種券をお持ちのお母さまで、予防接種を希望されているが予約が取れない、もっと早く接種したいなどの御希望が御座いましたら当院に御相談下さい。予約枠については、明日以降草加市と相談しながら可能な限り対応したいと考えております。あい小児科は、小児科ですから子どもたちを守るため子育てママのコロナワクチン優先接種を検討するのは当然だと私は考えております。

接種券と母子手帳があれば、予約なしでもワクチン接種したいぐらいの気持ちです。家庭内クラスターを少しでも減らすために必要なことです。

今年4月まで、あい小児科の院長をしてました。コロナ禍で乳幼児の予防接種に来院された子育てママたちに、ゴーグルやN95 マスクを時々提供していました。ワクチンが無かったときは、防護するしかなかったし、一時は感染防護具(マスクやゴーグル、手袋)も不足してました。十分とは言えない量でしたが、病院を受診するときなどは、N95マスクをつけてくださいという意味で時々提供してました。N95マスクは、干せば再利用可能ですし、慎重に洗えばリサイクルも可能です。(本来は使い捨て、感染者と接触したらもちろん捨てないとダメです、、、)

今必要なのは、お母さまへのワクチン接種を推進することが必要です。(PCRセンター長)

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