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予想通り、爆発的に感染が拡大した

[2022.07.13]

慌てる必要は全くないが、当事者は大変だと思う。ブログを読んでいただいている人は、それほど驚かないと思う。潮目は、ソフトバンクとスワローズの感染だった。緊急事態宣言をしないのは、症状が軽いからだ。あとは、検査体制が充実して以前より検査数が伸びたので、延べ陽性者数が伸びた。以前から、発表される陽性者数よりも多い感染者が地域で療養していたのは明らかだ。最近は、簡易検査を自分でやってくる人がほとんだし、PCRの無料検査場も各地に増えた。(田舎の状況はわからないが、草加、八潮は駅や町中に無料検査場を見かける。)

東京都の感染者数についても2.5万人を超えてきたらそれ以上は保健所の登録が間に合わずに上げどまりすると考えた方が良い。PCR検査の検査能力、検査限界がいずれ来る。無料検査で陽性となったところで、陽性者とは認定されない。陽性の疑いが強いということしか言えない。陽性者と判定されるには、医療機関で医師が診断して、HER-SYS(国の登録システム)に入力しなければ表に出ない。大阪で大量の陽性者登録漏れが出たことをよく思い出してほしい。松井市長が、謝罪していた。多くなると、登録が間に合わないのだ。最終的に、コロナに携わる医師が増えなければ、感染者の登録者数が上げどまりする。医師全員がコロナ対応しているわけではないことも御理解頂いた方が良い。

蔓延しているのだから、熱が出たらコロナだと思えばよい。八潮は、まだコロナ以外の発熱が多いが、草加はコロナの方が多い。そのうち、発熱のほとんどがコロナという状態になるだろう。コロナと診断されたところで、使う薬は変わらない。高齢者と持病がある方など限られた人にしか、コロナ治療薬は投与できない。今日、久しぶりに処方した。ハッキリ言って、この2ヶ月ぐらい、高齢者の陽性者はいなかった。

一方、発熱しないコロナなど見つける必要があるのかという疑問が残る。確かに、コロナ感染の既往がある方や、ワクチン接種者は症状が軽いので、発熱しないこともある。そういった人が、ウイルスを拡散することは否定できないが、中国のような行動制限をしてまで感染拡大を防止するのかという疑問は残る。現状は、2類相当、新型インフルエンザ相当の扱いであり、届け出と隔離が必要になる。そろそろ、新型コロナウイルスの格付けを変更するという議論があったはずだ。ここまで感染者数が増えると、格下げ議論は進まないかもしれない。

インフルエンザの様に、発生届、新規患者登録をしないはやりの感染症という格付けにする議論をすることが、医療崩壊、保健所崩壊を避ける一つの道だ。ワクチン接種者にとって、新型コロナウイルス感染症はそれほど脅威ではないのではないかという印象をもって毎日発熱外来をやり続けている。

(土曜日は、あい小児科の階段工事のため休診、日曜日は通常の休診日、、祝日は八潮市の休日診療当番医になってしまったのであい小児科の臨時休日診療・PCR検査ができない。感染が蔓延してくれば、休日、祝日もPCRを毎日やってきた医師を、わざわざ祝日の行政診療所に勤務させる八潮市を批判する。私一人で1万3000人分のPCR測定をやってきたのだが、八潮に開業したら休日診療所の当番をしなければならず、感染が蔓延しつつあるのに臨時の外来ができない。八潮市の医師会は間違っている。現状を来年は改善したいが強制的にやらされるので頭にきている。あい小児科で祝日の発熱外来をやってPCR検査を当日行った方が効率的だ。)

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