コロナ対策を批判しているのは筋違いではないか?
政府の新型コロナウイルス感染症対策について、特に勝負の3週間と言われた時期の対応について批判している国会議員がいた。テレビでも、ずいぶん批判しているコメンテーターがいる。はっきり言って、ナンセンス。ロックダウン(外出制限)せずに、年末年始を迎えられたことは感染対策が功を奏している。
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0714/surveillance/ryuukou.html
上のデータを見て、感染対策、政策が間違っていたと国会議員が言うこと自体、その根拠が理解できない。ウイルスを完全に制御することなど不可能で、政策でできることは十分やっていると私は考えている。GoToが無ければ困る人たちも大勢いたはずです。(私は草加から動かないので不要でした)批判するなら、代案を出して、支出と財源を明確にして議論しないことには始まらないと思う。批判しかしない人の意見は、聴く気もしない。鎖国するとうい政策を出すなら、鎖国してやっていける道筋を示すべきだ。現実的には、恐らく無理だろうと思う。無論、オリンピックどころではない。
病床は、それ以前から逼迫している。特に草加は入院できる病床がごくわずか。最初から入院できるとは思ってない。市外、県外搬送も普段から当たり前。認知症高齢者や医療的ケア児などは、コロナ感染しても在宅療養になることを想定していたから、PCR検査を充実させた。春先はPCRができず、疑いが有っても自宅待機、自宅療養で切り抜けてきた。無論、重症化しなかったからできたことであるが、今後も全員入院なんて難しいことは明白です。コロナの入院に年齢制限が付くことを非常に危惧しています。助からない場合は助けないというトリアージが行われないことを願っています。春先は実際に搬送できず療養中に死亡という事例があったと記憶している。今後も、起こりうるだろう。
今年は、異常にインフルエンザが少ない。国家を挙げての感染防止対策の成果といえる副産物だと思います。6年間100名以上の高齢者に在宅医療をしてきました。毎年数名はインフルエンザ、あるいはそれに伴う合併症で死亡します。毎年複数名です。毎年です。今年は、インフルエンザ感染症が12月に発生していません。ものすごい変化です。(これだけ寒いのに、、、)
インフルエンザワクチン予防接種を受けていない方々にとっては、1,2月は感染のピークがやってくる時期になります。無論、在宅医療を受けている患者様には、ワクチン接種を半ば強制的に実施させていただいております。それでも毎年インフルエンザ関連で看取りとなるのです。
テレビを見ると、コロナ、コロナですが、病気はコロナだけではなく健診控えで癌が進行しているというケースもあります。年末年始は少し自身の健康について振り返ってみることも必要でしょう。