コロナが増えた印象はない。
患者さんから、第七波について聞かれたのでブログで現状を報告することにする。
といっても、GWは10連休だったのでPCR検査はやっていない。つまり、GW前のデータとGW明け5月9日午前の外来終了時の直感的な印象を述べる。
コロナは、ウイルスなので見えない。オミクロンに代わってからは症状もカゼ、胃腸炎と変わらない。デルタまでは、味覚・嗅覚障害があれば確実だったが今は臨床上診断することは極めて難しい。つまり、医者だからといってコロナと同定するのはかなり難しく検査(抗原検査、PCR検査)が必須だ。
コロナが増えていない根拠は、発熱外来の陽性率が低いからだ。
発熱外来は、発熱していたり、のどの痛みは頭痛などコロナ特有の症状を何かしら呈しているか、濃厚接触の方を検査している。つまり、疑わしい方しか診察していない。発熱外来の陽性率は、3月までは7割を超えていた。4月は前半高かったものの、後半は2割から1割に低下。つまりコロナ疑いでも半分以下の陽性率が続いていた。そう簡単に感染爆発するものではない。
少ない陽性者の特徴は、子どもとワクチン未接種の大人だ。
ワクチン未接種のコミュニティにウイルスが入れば一気に感染爆発する。精神科病院や老人ホームなどで経験済みだ。子どもたちの集団は、いまだに予防接種ができていないが草加八潮地域はもうすでに多くの保育施設でクラスターを経験している。つまりみんな一度ぐらいはウイルスに暴露している可能性が高く、ワクチン未接種であっても抗体を獲得している可能性が高い。オミクロン株の効果なのだろう。4月後半は、子どもの陽性者も激減している。
問題は、大人のワクチン未接種者と3回目未接種者だろう。
4月後半から連休明けの陽性者は、ほとんどがワクチン未接種者と3回目未接種者である。つまり、3回目接種は効果的だったのだろうと推察している。
ファイザー社製のワクチンにこだわるなら今すぐ個別接種が可能な医療機関に問い合わせたらよい。草加市のあい小児科のワクチン予約は驚くほどガラガラだ。2回目まで接種しているという方は、重症化は避けられても感染はさけられないと思った方がよい。熱が出てからではなく、3回目の予防接種を今すぐ実施することをお勧めする。
外来をやっていて不安になるのは、予想外のところから感染患者が出ることだ。そういった気配はまるでない。沖縄の感染者が増加したのは観光客が増えたからであり、医療機関が休み明けとなれば感染者が増えたように見えるが現実は違うと考える方が妥当だ。前から言っているが、日ごとに感染者を追うことに意味はない。最低週単位でみるべきで、連休があればその週は評価できない。草加市の記録をみるときは、金曜日だけ見る方がよい。集計する側に問題があるのは見ていて明らかだ。私は、まるクリニックとあい小児科の検査を全部承っているので、全データを判定しているのでリアルタイムに感染者数の推移を見てきた。2年間で休んだのは、今回の連休だけ。
夏休みまで毎日毎日PCR検査をやって、知らせた方がよい事象がでればブログで書くことにする。
予防接種の3回目は、黙ってやる。少なくとも医療関係者はほぼ強制的に受けさせられている。そろそろ4回目の準備だ。
以上。