はしか(麻疹)報道は、何だったんだろうかと?
3月初めに、はしか(麻疹)の流行について一斉に報道がなされた。あい小児科の草加市の隣は足立区ではしか感染者の行動記録が公表され大騒ぎとなってしまった。おかげで、MR(麻疹、風疹)ワクチン接種を希望される方々からの問い合わせや予約が殺到し現在に至る。
冷静に振り返ってみる。
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0714/surveillance/masinn.html
埼玉県はの麻疹は、この4年間で1例のみ。
埼玉県は、麻疹も風疹も同じサイトで閲覧できる。
風疹も、年間数人で流行なし。ただし、風疹は、2012~13, 2018~19に流行があり数百人レベルの感染者が出た。その時に、先天性風疹症候群が確認されている。
東京都のデータはもっと詳しい。麻疹について。
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/measles/measles/
確かに3月に発生したようだが、追加の感染者は特定されていない。潜伏期間考えて、3月頭のウイルス株は拡散されていないのではないかと予想できるがまだ油断できないのは確かだがおおよそ大丈夫なのではないか?
東京都の麻疹感染は、2019年が大変だったことが分かる。少なくとも、今年は報道のおかげか感染の広まりは少なくとも今はない。
落ち着いて、しかるべき公費で接種できるワクチン・予防接種を計画して実施することが大事だ。
それより外来で実感するのは、先週からRSウイルスが流行し始めていることだ。さらに、年度が替わり保育園児でコロナが出始めた。コロナはほとんど出ないということが続いていたので今週のコロナ陽性者検出は驚きだ。さらに6月から健康保険の改定により、多くの小児科は検査しても健康保険の算定ができない状況になるのでおそらく検査せず、かぜという診断になる。保育園の運営はかなり難しくなるのではないかと心配している。5月まではコロナ検査できるので、今のうちに感染を制御したい。