はしか(麻疹)ワクチンについて
令和8年は、はしか(麻疹)が流行しています。
日本感染症学会 https://www.kansensho.or.jp/jaid_measles_warning/jaid_measles_warning-2.html
国立成育医療センター https://www.ncchd.go.jp/center/pr/info/0526.html
アメリカ疾病予防管理センター https://www.cdc.gov/measles/data-research/index.html
~ ポイント ~
1,はしか(麻疹)は、麻疹ウイルスの空気感染によって起こる感染症である。
2,特効薬はない。
3,はしか(麻疹)ワクチンは現在入手困難で、麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)が唯一有効な予防手段である。ただし、生ワクチンのため妊婦には接種禁忌である。
4,季節性インフルエンザより、10倍強い感染力があり、空気感染する。
5,潜伏期間が7~21日と長いため、接触から発症まで時間がかかるため感染が広がる可能性が高い。
6,世代により1回接種、未接種の場合があるので注意が必要。大人も発症する。
麻疹の症状。空気中などのウイルスに接触して感染後、潜伏期間(7~21日)が長い。
https://www.mhlw.go.jp/content/001521591.pdf
1,二峰性の発熱。最初3~4日はカタル期とよばれる風邪症状(発熱、咳、鼻水、結膜炎)。3~4日後に、口腔内に白いコップリック斑が出て、消える。
2,一度解熱した後再度、高熱を発熱し、全身に一部癒合する紅斑(発疹)が出現して麻疹と診断がつく場合が多い。
3,発熱、発疹は、3~4日続き、最初の発熱後9日目ごろより色素沈着を残し徐々に軽快する。
4,感染能力は、発熱1日前から、解熱後3日間。
つまり、最初は風邪なので診断が難しい。一番他者に感染させる時期に診断がつかないた感染拡大防止は非常に難しい。
あい小児科の麻疹流行に対する現状の感染症対策(2026/05/02)。
1,発熱、発疹の患者様は、車内待機や院内隔離室で待機するように誘導する。
2,院内の陰圧空調設備の点検、待合室での感染対策として患者様誘導の導線確認と、感染拡大時には非感染症エリアとの遮蔽(空間的、人の出入りを制限するなど)を強化予定。
3,アルバイトや学生を含む全スタッフの麻疹ワクチン接種状況を確認し、確認できない場合は血液検査にて麻疹抗体価(EIA法IgG 16以上)を確認。抗体価が十分でない場合は緊急でMRワクチン予防接種を実施。(ただし、妊婦の場合は非感染エリアでの業務に異動)
4,1階外来受付時間、診療終了時間を記録(通常来院時間のみ)して麻疹発症時の接触状況を明確にする。(接触者を明確にするため)
5,麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)を十分に確保する(公費接種半年分以上のワクチン確保済み)
6,令和8年3月より繰り返しLINEメッセージにて情報提供を実施。公費MRワクチン予防接種を推奨し、大人には抗体検査を推奨している。接種率、抗体獲得率を上昇させることにより感染拡大防止に努める。
7,その他、国立感染症研究所 感染症疫学センターが作成した医療機関での麻疹対応ガイドライン第7版に沿った感染対策を柔軟に実施できるように準備する。
8,麻疹(疑いを含む)患者発生時、病歴、行動歴に加え、血液検査、尿検査、PCR検査用検体採取ができる体制を整備する。(EDTA血液検体、咽頭ぬぐい液、採尿)採取した検体は、草加保健所に提出することになります。(指定感染症、麻疹ガイドラインを遵守いたします。)
https://dcc.jihs.go.jp/information/pdf/mashin20260327.pdf
お子様や子育てママ・パパ、ご家族様への対応。対応は予防接種が中心です。
1,母子手帳などで、MRワクチン2回接種をご確認ください。
2,接種が確認できない場合、血液検査で麻疹抗体を調べましょう。麻疹、風疹、水痘(水ぼうそう)、おたふく同時4項目検査がお勧めです。風疹は検査済みの人も多いので、麻疹、おたふくなどの2項目検査もお勧めできます。
3,血液検査は、2項目まで6,600円、4項目まで9,900円です。連休中など検査ができない日もございます。
4,公費予防接種対象年齢のお子様は、予防接種券(問診表)と母子手帳をお持ちいただければ無料で予防接種可能です。
5,生後6か月から1歳未満のお子様、小学生以上のお子様から大人までは、MRワクチンは任意接種となります。1回11,000円で予防接種可能です。ただし、妊婦や妊娠の可能性のあるお母様方は予防接種の不適合者となりますので個別にご相談ください。
6,1歳未満のMRワクチン予防接種は、公費接種に影響しません。従って、1歳未満で任意接種したとしても1歳以降に2回予防接種することが推奨されています。
1歳未満での予防接種は、効果に対する科学的根拠が乏しいため任意となります。麻疹流行時に限った、緊急避難的な予防接種となります。母体からの抗体移行の観点から終生免疫獲得への影響はまだ解っていないそうです。あい小児科では、6か月から希望された場合に限り、任意予防接種を実施しております。
7,発症した場合、接触した場合などは、ガイドラインに従い保健所の指導に従うことになります。
【理事長ブログ あい小児科麻疹対策の現状】
【参考】Aiを使った0歳児の麻疹ワクチン対応について

